民謡は“元祖J-POP”? アーティストが語る『ソーラン節』『花笠音頭』などに秘められた魅力とは

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 日本全国の様々な地域で唄われてきた「民謡」。しかしながら、普段我々が耳にする機会は多くありません。そこで民謡とはどんな歌なのか、兵庫県丹波篠山市出身の日本民謡アーティスト・Seimaさんに聞きました。

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●民謡とはどういった音楽?

「昔の日本人の“生活のBGM”のようなものです。特定の誰かが作ったのではなく、田植えや漁・お祭り・お祝い事など、日々の暮らしや仕事の中で自然に生まれ、唄い継がれてきた歌です。その土地の風景や暮らし、歴史がそのまま音になったもので、『元祖J-POP』と言えます」(Seimaさん)

民謡とは人々の生活に根付いた歌だった(イメージ)

●どんな楽器が使われる?

 おもに三味線・太鼓・尺八・篠笛などの和楽器が使われるそうですが、民謡を大きく分けると、唄われた用途や場所によって違いがあるとのこと。

民謡で使われる三味線(イメージ)

●民謡の代表的なものとは?

「作業の際に歌われた北海道の『ソーラン節』や鳥取県の『貝殻節』、青森県の祝い唄『俵積み唄』などが知られています。また、山形県の『花笠音頭』、私の出身地である兵庫県丹波篠山市の『デカンショ節』といった“盆踊り唄”も有名です」(Seimaさん)

仕事や祝い事など、それぞれの事柄に合わせた民謡がある(イメージ)

●民謡の魅力とは?

「初めて聞いた唄でも懐かしさが感じられ、自然と手拍子が生まれること。そして、地域の歴史や文化が分かることが大きな魅力です。民謡は、地域や世代を超えて人々を繋ぐ力を持っています」(Seimaさん)

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 8歳から民謡と津軽三味線を始め大阪・関西万博にも出演、タイ・ベトナム・ドバイといった海外でも公演を行うSeimaさん。「土地の文化や歴史が詰まった民謡をこれからも発信し続け、その魅力を伝えていきたい」と語りインタビューを締めくくりました。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip』2025年12月17日放送回より

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