また兵庫県警で不祥事…村井紀之・前本部長ら幹部処分、業者から飲食・土産接待…

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 兵庫県警・村井紀之(としゆき)前本部長(58)や現職署長(60)ら幹部が、業務委託先の業者から金品を提供されていたことが、12月24日までに関係者への取材でわかった。

兵庫県警・村井紀之前本部長〈2025年3月・就任会見での撮影〉

 この業者が経営する神戸市内の飲食店で、村井前本部長ら幹部が会食した際、店側から酒類の提供を受けたり土産品を受け取ったりしたとされる。提供額は1人数百円から数千円。
 このうち現職署長は、これら以外にタクシー代なども供されていたという。

 村井前本部長は2023年3月から兵庫県警本部長を2年務めた後、今年(2025年)3月から中国四国管区警察局長に異動した。
 警察庁は同年8月、村井前本部長を9月8日付で辞職する人事を発表したが、直後に撤回。異動のための待機を理由に、内閣官房付にして調査していた。

兵庫県警本部長時代の村井紀之氏 県下署長会議で〈2023年4月撮影〉

 この業者は、国家公務員倫理規程が定める利害関係者に該当する。警察庁は、村井前本部長をはじめ幹部らが得た利益は、固く禁止されている不適切交際に当たる「供応接待」と判断、村井前本部長を警察庁長官注意処分とし、12月24日付で辞職、現職署長については、兵庫県警が警務部長訓戒処分とした。
 いずれも懲戒処分には当たらない「監督上の措置」とされる。

 村井前本部長は在職時の2025年1月、兵庫県の内部告発文書問題をめぐり、元県議・竹内英明氏(故人)に対する名誉毀損罪で起訴された政治団体「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志被告による誹謗中傷の発信を否定。
 捜査機関トップが公的な場で個別の捜査に言及する異例の対応だった。

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