建設業界では、依然として「中抜き」や「低単価契約」が報告されており、現場の深刻な労働環境が問題視されています。例えば100万円規模で発注された工事が、実際の作業を担う企業に届く頃にはわずか25〜30万円にまで圧縮されることもあるとか。このような構造的問題は、若手の離職や企業倒産を引き起こす原因となっており、業界全体の持続可能性にも影響を与えています。
詳しい話を兵庫県尼崎市に拠点を置く建設業、株式会社笑栄(しょうえい)の代表・新川進さんに聞きました。

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現場が疲弊している理由は、長年の取引慣行が改善されないまま続いていることにあると新川さんは述べます。「『昔から(その取引先で)仕事をもらっているから』という言葉に甘んじた人は潰れていきます。物価が完全に上がりきっているのに『50年前からこの単価でやってるから』って言っても通用するわけがない」とも。父親世代の経営者の会社が次々に倒れている……という現状を憂う新川さん。「正規の価格で仕事を受けることができるようなコミュニティを作りたい」との思いから、建設業者向けのマッチングアプリを立ち上げました。
このアプリでは、正規価格での受発注が可能で、地域別の協力会社検索や会社情報・口コミの閲覧、未払い・トラブル情報の共有が行えます。例えば「富山で足場が組める会社は?」という依頼を投げると、条件に合う業者が素早く見つけられるというもの。各社についての情報が公開さてれていることで、慎重な検討も可能だとか。
「関係構築のためにも、業界全体が情報を共有する環境が必要だ」と新川さんは強調し、特定企業の宣伝を目的としたものではなく、業界の透明化が進むことでより健全な市場が生まれることを期待しているといいます。
「建設業を本気で良くしたいという理念に賛同してくれるスポンサー企業の支援を受けながら、完全無料でこのサービスを運営しています」(新川さん)
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新川氏の取り組みが示すように、建設業界にはまだ多くの改善の余地があります。技術者の育成、適正単価の実現や長時間労働の改善など、複数の課題を抱える中で業界の持続可能性を確保するためには、現場の実態を正確に把握し構造的な問題に迅速に取り組む必要があります。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年12月1日放送回より





