2026年も夜空を見上げませんか? プラネタリウムの操作卓を乗っ取り、ダジャレまじりのさむーい星空解説でみんなの心を惑わす、明石市立天文科学館の人気キャラクター「ブラック星博士」に、2026年の星空の見どころを聞きました。

【ブラック星博士】わははは★ブラック星博士じゃ。2026年も見逃せない天文現象がたくさんあるぞ!まずは食に注目!ユー・アー・しょーーーっく(食)! いろいろあるんじゃ。
元日・1月1日にすばる食、1月7日にはレグルス食など、比較的見やすい星食が起こるぞ。星が月に隠されるんじゃな。すばるはプレアデス星団と呼ばれる星の集まり、レグルスはしし座の1等星じゃ。レグルス食は、今年3回あるぞ!(※後の2回は3月2日と5月23日)
――星食はどのようにして観察したらいいですか?
【ブラック星博士】双眼鏡を使うとよいぞ。見やすくなる!
――日食や月食はどうでしょう?
【ブラック星博士】日食や月食は天文現象の花形とも言われるんじゃが、日食は今年、日本では見えませーん。海外では、金環日食が2月に南極で、皆既日食が8月にスペインやアイスランドで見ることができるぞ。
――ブラック星博士は見に行くんですか?
【ブラック星博士】わははははは!ライブ中継を楽しむ!
――日本で見られるのは?
【ブラック星博士】(気を取り直して)皆既月食が見られるぞ! しかも時間帯もよくサイコーの条件なんじゃ。3月3日、ひな祭りの日。夕暮れ時の18時49分に食が始まって、20時3分に皆既になる。皆既の状態は21時2分まで1時間ほど続くぞ。その後光が戻ってきて、月食が終わるのは22時17分となるんじゃ。わははは★。
――観察しやすい時間帯ですね。
【ブラック星博士】これを見逃すと、次は2029年の1月1日じゃ。28年から29年の年越しの時間帯なんじゃ。しばらく月食がないので、この機会にしっかり見ておくとよいぞ。見逃すとげ~ショック(月食)、という感じじゃな。
――……。
【ブラック星博士】続いては惑星~。惑星にわくわくせい(惑星)!って感じじゃな。2026年の前半、夕方の時間帯には木星が見られるんじゃ。7月以降になると金星が宵の明星として美しく輝くんじゃ。6月は、木星と金星が並び、9日から10日ごろには大接近するぞ。さらにその近くには水星もある! ちょうどふたご座あたりで、にぎやかになると思うぞ! 見ごたえ十分じゃぁ!
――2025年は環が見えなくなった土星が話題になりました。
【ブラック星博士】土星。みんな大好き。秋ごろから見やすくなってくるぞ。2025年は環が真横になって見えなくなっていたんじゃが、26年は環の傾きがあって、土星らしい土星が帰ってくるぞ。
――土星らしい土星、つまり環がある土星ですね。
【ブラック星博士】そうじゃ。土星のリングにもかんどーせい(土星)!
――流星群はいかがでしょうか?
【ブラック星博士】8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群、この2つは今年もよく見えそうじゃ。どちらも月明かりの影響が少なくて、素晴らしい条件なんじゃ。多くの方に見て★(ほし)い!
この他、2026年も天文現象じゃいろいろあるが、もうひとつ、忘れてはならないことがある!ブラック星博士のホームである明石市立天文科学館は、今リニューアル工事中で休館中なのだ。26年夏ごろにリニューアルの予定じゃ。そちらもぜひ楽しみにして★(ほし)い! わはははははは★
――ブラック星博士、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

◆明石市立天文科学館
明石市人丸町2-6
【公式HP】
・2026年夏ごろ(予定)まで全面休館
・休館中も移動プラネタリウムなど出張イベントを開催





