近年、「自分に自信のない子ども」が増えているといいます。その理由は何なのか、子どもたちのために大人は何ができるのかを、株式会社Meta Osakaの代表取締役・毛利英昭さんに聞きました。
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こども家庭庁の調査で「今の自分が好き」と答えた日本の子どもはじつに17.5%で、調査対象5カ国の中で最低の数字だとか。この結果について毛利さんは「非常に深刻な状況」とコメント。続けて、こうした背景には「自己肯定感の低下」があり、その原因は子ども自らで「考え・行動・達成する」という体験が不足していると語ります。

「大人が先回りして答えを与えたり、過保護にしたりすると、子どもは『自分にはできる』という自信を持つ機会を失ってしまいます。自己肯定感を育むには、小さな成功体験の積み重ねが大切。“やってみたい”を実際にやってみて、失敗しても大丈夫だと周りが認めてくれる。そういう経験が自己肯定感のアップにつながります」(毛利さん)

さらに、今の子どもたちに必要なのは「主体性・意見伝達力・未知へ挑戦する意欲」とも。それらを子どもが身につけるために、まず大人がすべきことは“待つ”ことなのだそう。
「子どもが自分で考えて行動するのを見守りましょう。失敗したときには『大丈夫』と伝えることが必要です。そして、本気で応援してください。子どもの夢を否定せず、どうやったら実現できるか一緒に考えるべきだと思います」(毛利さん)

加えて「多様な体験と挑戦の機会を、大人が提供することも大切」だと毛利さん。その一例として、YOUNG IMPACTという10〜18歳向けの起業家育成プログラムを挙げます。これは、STARsと呼ばれる10代の起業家に経営者たちが1年間メンターとして伴走し、若者の挑戦を実践的にサポートするというもの。「大人が本気で若者の挑戦に向き合う.....そういう場と支援者の存在がポイント」と述べました。
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必要なのは、行き過ぎた保護ではなく環境。毛利さんの話には、子どもの成長のカギになるヒントが散りばめられていました。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2026年1月7日放送回より




