社会やくらしに“グッド”なデザインを認定する「グッドデザイン賞」が、デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOにやってきた。
デザインの力で、私たちの暮らしや社会をよりよくしていくため、1957年に始まった「グッドデザイン賞」。毎年さまざまな分野から選出されており、今年は審査対象となった4,772件から、1,420件が受賞している。
神戸展では、2019年度「グッドデザイン・ベスト100」の中から、特別賞を受賞した約30点が展示されている。
今年度のグッドデザイン大賞となったのは富士フイルム株式会社(=東京都)が開発した「結核迅速診断キット」。これは、電源や特別な装置を用いずに結核菌の存在を判定できるキットで、富士フィルムがもつ写真現像の「銀増幅技術」を応用したもの。操作手順が一目でわかるグラフィックや、最少部品で機能する検査デバイスが評価された。
またグッドフォーカス賞に選ばれた「hibi」は、神戸マッチ株式会社(=兵庫県)が開発した着火機能付きお香。淡路島のお香と、播磨のマッチという兵庫県のものづくりの伝統が交わった商品で、マッチを擦るように火をつけると、優しいけむりが立ちのぼり、10分間自然の香りを楽しむことができる。
グッドデザイン賞では、こうした“モノ”だけではなく、何らかの理想や目的を果たすために築いた“コト”もデザインととらえ、アプリやプロジェクトなども多く選出されている。特別賞を受賞したすべてのデザインが集結するのは東京以外で神戸だけ! 地域課題や災害など、社会が直面する問題を解決するためのデザインたち――ぜひこの機会に触れてみては?
【グッドデザイン神戸展2019】
開催期間:2019年12月8日(日)まで ※月曜日は休館
場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸KIITO(神戸市中央区小野浜町1-4)
入場料:無料
公式HP:https://www.g-mark.org/