買い物をするとき何を基準に選んでいますか? 品質・ブランド・メーカーなど人それぞれだと思いますが、モノが売れる際に影響度が高いのは意外にも「ネーミング」だといいます。では、どんな商品名なら消費者に選ばれやすいのでしょうか? また、ネーミングする際のポイントは何なのでしょうか?

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筆者が調べたところによると、商品名の決め方には5つのポイントがあるようです。
【その1】特徴がわかりやすい
一目見て商品の特徴・魅力が伝わったり、いちばんアピールしたい点を明瞭に表現するといいそう。親しみやすい言葉や五感(味・香り・食感・触感・色・音)呼びかける言葉選びをすることで、どのような商品かが消費者に伝わりやすくなるそう。
【その2】覚えやすく印象に残る
見ただけで商品名を覚えてしまうような要素も大切だとか。一方、長い商品名は消費者の記憶に残ることは少ないといいます。
【その3】語感が良い
語感の良いネーミングは口ずさみやすく、訴求効果が高いとのこと。
【その4】オリジナリティかつインパクトがある
インパクトの強いネーミングは買い手の興味を引き、目に止まりやすいのだとか。類似した商品が多いジャンルの場合、オリジナリティを持たせることで他との差別化が図れます。
【その5】ストーリー性を感じさせる
「開発者の思い」「開発に至るまでの背景」をネーミングに表現することも効果的なのだそう。商品の世界観を伝えることができ、他社との差別化にもなるとか。
こうしたポイントふまえ、企業の実例を探したところ、大阪市にある岡本株式会社を見つけました。「靴下の岡本」で知られる同社は既存商品のネーミングを変更したことで、なんと売り上げが17倍になったとか。広報を担当者する山村美裕さんに話を聞きました。
「ネーミングを一新した商品のひとつが『まるでこたつソックス』です。冷え性に効果のある三陰交というツボを着用することで温めるアイテムで、当初は『三陰交をあたためるソックス』という機能そのものを表した商品名でリリースされました。ですが、全くと言っていいほど売れませんでした」と振り返ります。

そこで消費者へのインタビュー調査を行った結果、「そもそも三陰交が何なのか分からない」という声が上がったのです。これを受け、商品自体はそのままにリブランディングを行うことにした同社。商品名を変更するうえで大切にしたのは“商品特性が伝わること”だったそう。
「気持ちの良いぬくもり感や、ふわふわでやわらかい履き心地が伝わることに重点を置きました。最初のネーミングの失敗をふまえ、アイテム自体の良さはもとより、シンプルでわかりやすい商品名にする必要があると考えました」(山村さん)
様々な案が出るなか「商品を一目見ただけでどのような商品なのかが分かりやすい」ということが決め手となり、現在の商品名に決定したといいます。リネームは大ヒットをもたらし、売上は17倍に。この理由について「ネーミングとして印象に残り、商品特性がスピーディーに伝わるようになったのでは」と山村さんは分析します。

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“上手いネーミング”はヒットに繋がる可能性を高め、企業に利益をもたらす大切な要素であることが分かりました。他の商品名についても調べてみると、そこには様々な工夫が散りばめられていることを発見できるかもしれません。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2026年1月20日放送回より

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