私は小さいときによく、親や学校の先生から「あれほど、口がすっぱくなるほど言うたのに!」と、繰り返し怒られてきました。
自分が大人になった今では、小言を言わなあかん立場になり、口がすっぱくなるほど言うことがあっても、実際本当に“口がすっぱく”なったことは一度もありません。

わかっているんですよ、これはたとえの言い回しだと。同じことを言いすぎて口に嫌な違和感を覚えるほどの気持ちになる様子を意味し、イライラするほど言わせないでほしいというときに使う表現だとわかってはいるんですが……。
この言い回しのように、同じことを言いすぎたら実際に口の中が酸っぱくなったりするのでしょうか? “口の中”といえば、ということで、歯医者の先生に聞いてみることにしました。
先生は、「結論から先に言うと、同じことを言いすぎたら“口が酸っぱくなった”と感じることはありますよ」といいます。

一見、しゃべり続けると唾液がたまるのではと思いがちですが、実際は逆で、小言を絶え間なく言ったり、怒りやグチなどのネガティブなイライラが続いたりすると、精神が緊張・興奮状態になる影響で呼吸が荒くなります。
さらには、小言と一緒に出るため息や、空いた口がふさがらず「はあ!?」という状態が続くと、口の中が乾き「ドライマウス」になります。これにより、唾液によって守られていた口の中のバランスが崩れてしまい、その乾きで舌の感覚がおかしくなって口の中がすっぱく感じてしまうんだそう。







