神戸市は、王子公園(神戸市灘区)の再整備事業の一環として、市立王子弓道場の具体的な建て替え計画をこのほど発表した。工事は来月からで、公園再整備計画の中で、建造物としては初めての着手となる。2027年春、公式大会や昇段審査にも対応できる本格的な弓道場としてリニューアルオープンする予定だ。
王子弓道場は1955年に初代施設が建設され、翌年の第11回国民体育大会をはじめ、数多くの大会で利用されてきた。しかし2000年に不審火で焼失。2001年に再建された現在の施設は仮設で、公式大会の基準を満たしていない状況が続いていた。今回の建て替えによって、長年の課題となっていた弓道場の機能を拡大するとともに、市民に向けてより開かれたスポットに生まれ変わる。
新しい弓道場は、現在ある弓道場の西側、公園北西角に位置する。▽的の数を6から9に増やす▽射場の幅を11メートルから18メートルに拡大▽弦の音がきれいに響くよう、音楽ホール設計者からアドバイス▽内装に兵庫県産の木材を使用し、温もりを演出―など計画。また、弓道場南側に散策路を設け、歩いている人が弓道の様子を眺められる開放的なレイアウトにする。弓道に親しむ機会をつくり出し、競技人口の拡大にもつなげたい考えだ。
施設は本体棟、矢取道棟、的場棟で構成。本体棟は延べ約490平方メートル、高さ約8メートルで、射場のほか控室、事務室、更衣室、トイレを備える。事業費は約4億円。2026年2月下旬に工事着手し、2027年2月末に完了予定。オープンは2027年春ごろを見込む。会見で、久元喜造・神戸市長は「王子公園全体が、背景に六甲山を望む良いロケーション。弓道場も周囲の景観に調和するようなデザインにした。今ある樹木をできるだけ大切にしながら緑に囲まれた弓道場にし、温もりある雰囲気にしたい」と話した。


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