JFA会長・宮本恒靖 W杯への決意と思い描く「サッカーの在り方」 “バットマン”の裏話も明かす!

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 日本サッカー協会(JFA)会長・宮本恒靖さんが、2026年のワールドカップ(W杯)イヤー幕開けにあたり日本代表への期待、自身の原点である「文武両道」の秘訣、日本サッカー界が抱える育成年代の課題について語りました。

JFA会長の宮本恒靖さん

☆☆☆☆

 ことし6月に開催されるW杯に向け、宮本さんは「チームをしっかりとサポートしていくことが第一」と決意を新たにしています。 自身が主将として戦った2006年大会から20年。現在の代表選手たちが“W杯優勝”を目標として公言していることについて、「自分たちの頃はそんなこと言えなかった。今の選手は日常的に世界のトップレベルと対峙しており、相手の弱点も分かった上で言っている」と頼もしさに目を細めました。

 JFA会長として国内47都道府県のサッカー協会を回り、現場の熱量にも触れています。「サッカーがこの国でもっと大きなものになり、国民を豊かにすることに繋がっているか」を常に自身の軸として判断を下していると明かします。

 宮本さんは進学校として知られる大阪府立生野高等学校から同志社大学へ進み、プロと学業を両立させた「文武両道」の体現者でもあります。 少年時代、親から「サッカーをしたければ勉強もしろ」と言われて育った経験から、現代の子どもたちへ「なりたいものから逆算して行動し、うまくいかなかった時に何が原因かを考えて改善していくことが、後の成長に繋がる」と、目標達成のための思考法を伝授しました。

 また、4種(小学生)や3種(中学生)といった育成年代の環境整備についても言及。部活動の地域移行やクラブチームと連盟の関係性など、地域によって異なる課題に対し、JFAとして成功事例を横展開していく役割を担う姿勢を示します。

「高校選手権やプロを目指すエリートコースだけでなく、別の道に進んだ後も、月に数回サッカーを楽しめるような環境を広げたい」とも語り、プロ選手ではない一般の競技者に対して使われる「引退」という言葉の響きに寂しさをにじませました。「エリートコースではなくても、『ここでサッカーしようかな』と思える世界が広がってほしい」と述べました。

 宮本さんは、自身を一躍有名にした2002年日韓W杯での「フェイスガード(バットマンマスク)」の裏話も披露。 チームの緊急事態に“ヒーロー見参!”とばかりに現れた姿が「まるでバットマンのようだ」と話題になりましたが、実は相当過酷な状況だったとか。「マスクは急なお願いだったにもかかわらず、東大阪の職人が夜通しで作り上げてくれました。でも、着けた瞬間に視界が狭くなって……特定の角度でボールが消えるんですよ。かなり緊張しながらプレーしましたね」と懐かしそうにコメント。

(左から)パーソナリティーの安本卓史、JFA会長・宮本恒靖さん

 インタビューの最後には、ファン・サポーターに向けて、「日本代表は『最高の景色を2026』を合言葉に活動している。W杯が近づくにつれ、日本全体で気運を盛り上げていってほしい」とメッセージを送りました。

※ラジオ関西『ハートフルサポーター』2025年12月29日、2026年1月5日放送回より

LINEで送る

関連記事