シンガーソングライターの近藤夏子さんとラジオDJのタケモトコウジさんが担当するラジオ番組で、「お別れしました」をテーマにメッセージを募集。恋人や夫婦、そして自分自身との“別れ”をつづった数多くのメッセージが寄せられました。

番組冒頭、自身の経験を語った近藤さん。数年前のバレンタインデー、「弱い自分と別れたい」との思いから、ひとり縁切り神社へと足を運んだのだそう。「誰もいないだろう」と思っていた境内には、同じようにひとりで訪れている人の姿が思いのほか多くあり、その光景に驚かされたといいます。
番組には、人生の節目となる深い別れのエピソードが届きました。
25歳で結婚し、30代で離婚を経験したという男性リスナーによると、「離婚を切り出したのは自分だった」とのこと。「結婚が決まった途端に豹変した妻の態度。外出もしなくなり、残業をすれば逆ギレされる日々。やがて家庭内別居状態となり、“子どものため”を理由に悩み続けた末、『(子どもに夫婦のこの姿を見せるほうがよくない』と、離婚を決断した」といいます。
メッセージには、「条件をすべて飲んででも早く別れたかったほど、離婚は心身ともに消耗する経験だった」と赤裸々な思いがつづられていました。
同棲から結婚へと進み、“人生の最良のパートナー”だと思っていた相手との別れを語るメッセージも紹介されました。
同じ空間で生活するなかで考え方や態度の小さな違いが積み重なり、やがてそれらは、修復できない溝へ。「好きだからこそ、もう一緒に生活できない」という言葉で告げられた別れは、長く心に残るものになったそうです。
なかには、切なさが際立つエピソードもありました。
かつての恋人が、「二十歳の誕生日にリングをもらうと幸せになる。ただし、好きな人からではダメ」と話していたことを覚えており、誕生日にあわせて密かに指輪を用意していた男性。しかし、渡しに行った朝に告げられたのは、「別れよう」という言葉でした。
この言葉に対して男性は、「好きな人からじゃないから幸せになれるだろ?」とリングを手渡し、その場を後にしたのだとか。メッセージは、「その後、彼女が結婚したと聞き、あの選択は間違っていなかったのだ」と続いていました。
宗教観の違いが原因で別れに至ったケースも紹介されました。
家族ぐるみで親しくしていた交際相手の背景にあった宗教。結婚を見すえたとき、その違いは越えられない壁となったといいます。当時は、携帯電話もなかった時代。最後は、自宅電話にも取り次いでもらえなくなり、手紙で正式な別れを告げられたそうです。
そんな思い出についてリスナーは、「いまになって思うと、家族からテストされていたのではないか」と振り返りました。
誰かと別れることは、必ずしも“嫌いになる”ことではありません。人生のステージの変化や、価値観の違いに向き合った結果として選ばれる別れもあります。
番組に寄せられた数々の声は、それぞれの痛みや決断を抱えながらも、前へ進もうとする人たちのリアルな姿を映し出していました。
※ラジオ関西『Clip月曜日』より





