【開園75周年】神戸・王子動物園で進む“動物ファースト”な再整備 「未来の動物園の土台づくり」

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 今年3月で開園75周年を迎える神戸市立王子動物園では、現在、およそ120種類・650頭の動物を飼育しています。同園は、都心に近い立地でありながら、緑豊かな園内で動物たちを間近に観察できることが特徴です。

今年3月で開園75周年を迎える王子動物園

 昨年7月には、和歌山県のアドベンチャーワールドからオスのアムールトラ「ミシュカ」(8歳)が来園。メスの「レーニャ」(8歳)と繁殖に取り組んでいて、赤ちゃんの誕生が期待されています。

 また、同園では、1983年からフラミンゴの繁殖に取り組んでいて、昨年春から夏にかけての期間でベニイロフラミンゴ5羽が誕生しました。現在は繁殖期にあたり、求愛行動が見られるほか、羽の色が1年で最も鮮やかになる時期を迎えています。

 同園では、『動物ファースト』の考え方を柱に再整備を進めています。動物福祉の観点から獣舎や運動場を整備し、本来の行動を引き出す環境づくりを進めているほか、動物が自ら健康管理に協力する「ハズバンダリートレーニング」に取り組みやすい設備の充実や、動物病院機能の強化も計画しています。

 あわせて、展示方法も見直され、サバンナゾーンでは、キリンが高い場所の枝葉を食べる行動を再現する設備の導入が検討されています。

キリンが時間をかけて高い位置の枝葉を食べる行動を再現するための設備導入が検討されている
現在、7頭が飼育されている王子動物園のコアラ
王子動物園の人気者・アジアゾウのマック

 一方で、高齢動物のケアの高度化や施設の老朽化への対応が課題となっています。このため、獣舎や空調設備の改修、環境エンリッチメントの資材購入など、施設の補修や動物福祉の向上を目的としたクラウドファンディングが行われています。

 これまでに、猛獣舎の空調更新やカバのプール設備の改修、アシカ池のスロープ新設などが寄付金で実施されました。

 王子動物園の竹本園長は、以下のように話しています。

「今回のリニューアルとクラウドファンディングは、動物園の4つの役割である『種の保存』『調査研究』『教育』『レクリエーション』を、これからの時代にふさわしい形でより強く実現していくための取り組みです。動物がより健やかに過ごせる環境を整え、調査研究の質を高め、来園者が学びやすい展示をつくり、誰もが楽しめる園内づくりにつなげていく、“未来の動物園の土台づくり”になっていくと考えています」(竹本園長)

※ラジオ関西『サンデー神戸』より

左より、王子動物園の園長・竹本真也さん、ラジオ関西『サンデー神戸』パーソナリティーのクマガイタツロウ

【王子動物園ホームページ】

(2026年2月8日放送)

◇『サンデー神戸』
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