兵庫県の西宮市には「貝」にフォーカスを当てた全国的に珍しい博物館が存在するといいます。どんな施設なのか取材しました。
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その珍しい博物館とは「西宮市貝類館」です。貝類を通じて生物の多様性や人と自然との関わり、自然環境の大切さなどを市民に伝えることを目的に1999年5月7日に誕生。日本の貝類界に名を馳せる黒田徳米博士の学術資料を中心に、約10万点の標本を所蔵(うち貝の展示は約2000種5000点)。外観はヨットの帆をイメ-ジしたデザインで、館内は海中を彷彿とさせるブル-で統一されています。
西宮市は大阪湾に面していることから他ではあまり見かけることのない種の貝が分布しており、カニなども生息しています。武庫川や夙川などの河川では淡水貝、甲山や北部の山間部ではカタツムリの仲間を発見することもできるといいます。

同館の担当者は「貝は美しい造形・色彩はもちろん、法螺貝や貝貨に見られるように古くから人の生活に関わってきました。山上から深海まで幅広い環境に生息し、一部は食用にも。なかなかおいしいですよ」と貝の魅力についてコメントしました。

同館は貝の標本や資料を管理しながら様々な調査も実施。成果は展示や企画展に活かされ、楽しく学べる場所づくりに取り組んでいるのだとか。また、観察会・体験講座・学校との連携などを通じて、自然の面白さを伝え続けているといいます。

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生活圏の生態系を知ることができる博物館や資料館が身近にあるということは、地域にとっての財産とも言えます。訪れてみることで、意外な発見ができるかもしれません。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2026年2月25日放送回より



