兵庫県宍粟市は2月20日、新年度当初予算案と施政方針を発表しました。一般会計は前年度比6億9千万円減の247億円。市民生活の負担軽減や子育て支援、地域資源の活用を柱に掲げています。
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福元晶三市長が特に力を込めるのが、「紙おむつ回収実証事業」「旧梯(かけはし)野外活動センターの活用」「保育園留学事業」の3施策です。

【紙おむつ回収実証事業】
家庭から出る子ども用・大人用の使用済み紙おむつを市が回収する取り組みで、今夏ごろ実施予定とのこと。
市民からは「夏場はにおいが気になる」「保管が大変」といった声が寄せられており、高温期の衛生面や生活環境への配慮が課題となっていました。福元市長は、子育て世帯や高齢者世帯の負担軽減につながる生活密着型の支援策と位置付けています。

【旧梯野外活動センターの活用】
同施設は兵庫県姫路市が所有し、姫路市内の小学生の自然体験活動を受け入れる施設でしたが、2023年3月末に廃止されました。今後は「森林(もり)のまち」宍粟の森林整備ベース基地として活用します。将来の森林整備の担い手を育成・確保するため、市直営の森林整備班を育成・常設化する方針です。
施設を実践的な研修や訓練の拠点とし、宍粟市版の新たな森林管理システムの推進を図ります。人口減少が進む中でも、地域資源である森林を守り、活用できる体制づくりを強化する考えです。
【保育園留学】
「まちづくりはひとづくり」の一環として、千種地域で保育園留学事業を展開します。保育園留学は、子どもが1~2週間こども園や保育所に通い、親は働きながら地域に滞在できる取り組みで、自然の中でのびのびと過ごす“こども主役の暮らし体験”が特徴です。
千種地域では人口減少や高齢化、出生数の減少が著しく、地域では強い危機感が共有されています。事業では都市部の子育て世帯を主な対象とし、「ちくさ杉の子こども園」を受け入れ先として実施します。関係人口の創出や交流拡大を通じて地域活性化を図り、将来的な二地域居住や移住・定住につなげる狙いです。

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同市は人口減少が進む中でも地域の活力と生活基盤を守り、10年後、20年後も安全・安心に暮らし続けられる「持続可能なまちづくり」を目指すとしています。





