音楽ジャンルのひとつとして20年以上の歴史を持つ「VOCALOID(ボーカロイド)」。最近では既存キャラクターの声をボーカロイド(以下、ボカロ)にする取り組みが行われていますが、人の声からボカロを作るにはどうすればいいのでしょうか? ヤマハ株式会社のVOCALOID企画担当・竹本拓真さんに話を聞きました。
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竹本さんによると、ボカロを作るにはまず歌声のデータを収録する必要があるそう。近ごろは収録した歌声をAIに学習させる作業を何度か繰り返してクオリティを上げていくとのこと。

大切なのは歌声だけではないのだとか。「ボカロとしての『キャラクターづくり』も重要になります。イラストレーターさんと話し合いキャラの世界観を決め、それからデザイン……といった流れで進めます」とのこと。

歌声とキャラクターデザインが決まると、次に必要となるのが作曲者です。曲作りをするボカロP(プロデューサー)を探し、キャラクターの世界観などを共有。それに合ったボカロ曲の作成を依頼します。これには様々な調整作業が必要なうえ、それなりの資金が必要になるのだとか。

こうして作られたボカロは、どのように活用されるのでしょうか? 竹本さんは次のように説明します。「歌声ソフトとして販売されます。ボカロPさんを始めとした全世界の音楽クリエイターが、自分の曲を発表するためにそのボカロキャラに歌わせて使われています。中には1億回以上再生されている曲も出てきています」。

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今やボカロは作曲ツールとしてだけではなく、幅広いジャンルで人気を集めているのだそう。例えば、ボカロで作られた歌を「歌ってみた」「弾いてみた」といった動画が数多くネット上に投稿されています。また、イラストレーターや動画クリエイターなど多種多様なクリエイター達の題材にもなり、創作の連鎖が生まれ“ボカロ文化”として発展しています。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2026年2月11日放送回より




