今夏、フェルメールの名品が大阪にそろい踏み 代表作「真珠の耳飾りの少女」とともに初期作品も来日

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 17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632~1675年)の代表作「真珠の耳飾りの少女」が14年ぶりに来日、公開される予定の展覧会「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」(大阪中之島美術館で8月21日~9月27日開催)に、同じくフェルメール作の「ディアナとニンフたち」が出品されることがこのほど分かった。同作は初期のもので、30数点ほどしか現存しないとされるフェルメール作品が2点並ぶ、貴重な機会となる。同展の開催は大阪のみで、巡回はない。

オランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館。フェルメール「真珠の耳飾りの少女」などの名品を所蔵している (c) Mauritshuis, The Hague

 展覧会の目玉としてすでに出品が決まっていた「真珠の耳飾りの少女」(1665年ごろ、オランダ・マウリッツハイス美術館所蔵)は「世界で最も有名な絵の1つ」と言われるほど、世界中の人々を魅了してきた傑作。少女が頭に東洋風のターバンを巻いていることから、かつては「青いターバンの少女」とも呼ばれていたが、2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」のヒットによって、近年では同タイトルが一般的となった。

ヨハネス・フェルメール 《真珠の耳飾りの少女》 1665年頃  44.5×39.0 cm 油彩、カンヴァス マウリッツハイス美術館 (c) Mauritshuis, The Hague

 新たに来日が決まった「ディアナとニンフたち」(1653~1654年ごろ、同)は、ローマ神話に登場する月と狩猟の女神ディアナと侍女ニンフ(森の精)を華やかな色彩で描いた作品。フェルメールの最も初期の作で、1876年にマウリッツハイス美術館が入手した際は別の画家の作品と考えられていたが、19世紀末の修復時に署名が見つかり、フェルメール作と判明した。

ヨハネス・フェルメール 《ディアナとニンフたち》1653-1654年頃  97.8×104.6 cm 油彩、カンヴァス マウリッツハイス美術館 (c) Mauritshuis, The Hague

 そのほか本展では、ヤン・ステーン「老いが歌えば若きが笛吹く」(1663~1665年ごろ、同)、パウルス・ポッテル「水に映る牛」(1648年、同)など、フェルメールと同時代に活躍した画家たちの優品も紹介される。

「真珠の耳飾りの少女」の再来日は、マウリッツハイス美術館が改修工事で臨時休館することに伴い、実現した。同館のマルティネ・ゴッセリンク館長は、「この“少女”の旅は、日本の皆さまに彼女を送り届けられる、おそらくは最後となるであろう特別な機会です」と語る。

 入場チケットは6月から販売予定。詳細は5月下旬に発表される。問い合わせは大阪市総合コールセンター、電話06-4301-7285。

ヤン・ステーン《老いが歌えば若きが笛吹く》 1663-1665年頃  83.8×91.9cm 油彩、カンヴァス マウリッツハイス美術館 (c) Mauritshuis, The Hague
パウルス・ポッテル《水に映る牛》1648年 43.4×61.3cm 油彩、板 マウリッツハイス美術館 (c) Mauritshuis, The Hague
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