司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)は、恒例の落語会「菜の花寄席」を14日に開催する。今回で17回目。浪曲、講談、落語といった話芸を通して人間の情念に迫る企画で、今年は「逃れられない業(ごう)と性(さが)! 浪曲・講談・落語で語る人間煩悩・寄席集(よせあつ)め!」をテーマに掲げる。
同館ホールを会場に、実力派の演者が顔をそろえる。落語は桂春蝶が登場し、人情噺の名作「文七元結(もっとい)」を披露する。「泣くの歩くの死んじゃうの? あなたな~らどうするぅ~」の副題を添え、金と情に揺れる人間の葛藤を描く大ネタに挑む。
講談は旭堂南龍が「鬼あざみ清吉・番頭殺し」を口演。「世間にゃ、太く短くとしか生きられねえやつもいるもんさ~」とうたい、江戸の闇に生きた男の業を鋭く語る。さらに浪曲では京山幸太が「安珍清姫」を上演。「どこに隠れてもあんちんできません~」の文句とともに、激しい情念がもたらす悲劇を節と啖呵(たんか)で聞かせる。曲師は新内光希が務め、三味線で舞台を支える。
会場となる同館は、作家・司馬遼太郎の旧宅に隣接。春の訪れを告げる催しとして親しまれてきた「菜の花寄席」の名の通り、この時期は最寄り駅から記念館までの道路沿いなどに約1700個の菜の花プランターが飾られ、来館者を迎える。黄色い花々を道標に、記念館で話芸を楽しむ趣向だ。
当日は午後2時開演。入場料は3,500円(入館料込み)で、定員は152人(先着順)。申し込みは電話またはファクスで受け付ける。住所、氏名、電話番号を明記の上、司馬遼太郎記念館「菜の花寄席」係へ。問い合わせは同館、電話06-6726-3860。





