サッカー・JリーグのFC大阪は4日、関西国際大学MFダ・シルバ・イゴル・ヤン選手(21、経営学部3年)が、2027/28シーズンから加入することが内定したと発表した。FC大阪が大学3年生の入団を内定するのは初めてだという。
同日、兵庫県三木市志染町の同大学三木キャンパスで合同記者会見に臨んだイゴル・ヤン選手は、「日頃からお世話になった方々や応援してくださった方々、指導してくださったスタッフの方々への感謝の気持ちを忘れることなく、1年目から結果にこだわってプレーしていきたい」とコメント。
「ポジションに関係なく自分からどんどん積極的にゴールやアシストすることを目指し、FC大阪がJ1、J2に上がれるきっかけになれる選手になりたい気持ちが強い」と、飛躍を誓った。
滋賀県出身のイゴル・ヤン選手は、ブラジル国籍の祖父と日本国籍の祖母の間に生まれた父と、ブラジル国籍の母を持ち、地元のMIOびわこ滋賀(現・レイラック滋賀)のU-15から、島根・立正大淞南高校に進学。高校3年時には全国高校サッカー選手権大会にも出場した経験を持つ。関西国際大学では主力の1人として活躍。推進力のあるドリブルとゴールに向かう姿勢を持ち味とする。
高校時代のイゴル・ヤン選手のプレーも見てスカウトしたという関西国際大学サッカー部の松岡真吾監督は「ドリブルは非常に優れている部分がある。2人、3人に囲まれても、打開できる技術やフィジカルの強さがあり、非常に評価できることだと思う。サッカー以外でいうと、ムードメーカー」と評価。そのうえで、「成長していけばJ2、J1に行けるポテンシャルを持っている」とエールを送った。
会見に同席したFC大阪の近藤祐輔社長も「フィジカルやスピード、ドリブルといったところがプロの土俵で通用するかしないかというのは評価の基準としてある。加えて、ポテンシャルという部分にクラブとしての伸びしろを感じたというのが、一番の獲得のポイントになった。プロになるのがゴールではなく、J2、J1とまだ上にステップアップできる状態のクラブに参加する。個人の成長がチームを強くするので、向上心を持ってプレーしてほしい」と期待を寄せた。
また、関西国際大学の濱名篤学長は、同大学のOBでWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表「侍ジャパン」のメンバー、大勢投手(巨人、兵庫県多可郡出身)の名前を挙げて「目指せ大勢、サッカー版」とエールを送った。
イゴル・ヤン選手のもともとのポジションは右サイドハーフ。大学に入って右サイドバックでもプレーするようになった。憧れの選手は元ブラジル代表のネイマール。「スタジアムに来てくれた人に楽しんでもらい、また来たいと思ってもらえるような選手になりたい」という。
立正大淞南高校時代の同期で、福岡大学のDF坂井悠飛選手(21)は、J1・アビスパ福岡の特別指定選手となった。「今のカテゴリーは違うが、いつか対戦したい」とライバル心を口にする。
「試合に出たら自分の特徴を意識し、プレーでチームを引っ張れるように頑張っていきたい。1年目から結果にこだわって、選手としてファン・サポーターの方を盛り上げ、チームをどんどん勝たせられる選手になっていくので、応援よろしくお願いします」と意気込みを述べた。
イゴル・ヤン選手は在学中、2026シーズンの特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」、ならびに、2026/27シーズンのJ3リーグで、特別指定選手としてFC大阪に加わる見込みだ。
FC大阪はJ2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンドWEST-Aで4試合を終えて9位(1PK勝ち、1PK負け、2敗)。6日夜には、ホームの東大阪市花園ラグビー場で、同7位の奈良クラブ(1勝、1PK負け、2敗)との「生駒山ダービー」に臨む。
(取材・文・写真=北川信行)




