プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)西地区で今シーズン首位を快走する神戸ストークス。レギュラーシーズン終盤戦に入り、現行のB2ラストシーズンでの優勝に向けて、勢いを加速している。2月28日と3月1日の横浜エクセレンス(東地区)とのホームゲームに連勝し、プレーオフ進出を決定。現在37勝5敗で、地区優勝マジックは9としている。

ただ、1日の試合では優勝を狙うチームにとって課題も浮かび上がった。オーバータイムの末、120-114で勝利したものの、横浜のエース、トレイ・ボイド選手に53得点を許した。試合終盤には連続3ポイントで同点に追いつかれるなど、守備対応が問われた。
川辺泰三ヘッドコーチは試合後、「(ボイド選手1人に)53点を取られてしまったのは僕の責任」と振り返り、「クラッチの時間帯でどう止めに行くのか。プレーオフに向けて準備したい」と課題を口にした。
一方で接戦を勝ち切ったことは収穫でもある。キャプテンの寺園脩斗選手は「僕たちはディフェンスチームと言っている以上、114失点は課題」としながらも、「ここで勝って反省するのは自分たちの目標とするところ。その収穫を得られたというのは非常にチームとして大きい」と前向きに受け止める。
この試合では複数の選手が2桁得点を記録するなど、得点が一人に偏らない攻撃も機能。さらに、今季途中加入のルーク・メイ選手が23得点を挙げるなど勝利に大きく貢献した。

今季はチームにとって特別なシーズンでもある。クラブ一筋15年、“ミスターストークス”と呼ばれる谷直樹選手が今季限りでの現役引退を発表している。
谷選手は引退会見で「今シーズン優勝すること、最後までチームのためにプレーすることにフォーカスしている。優勝して、15年で一番素晴らしいシーズンだったと言えるようにしたい」と語った。
寺園選手も「最後は優勝して終わらせてあげたい。絶対に優勝して谷さんを胴上げしたい」と話す。

シーズンも大詰めながら、クラブは目標達成のための戦力補強を敢行。6日には、レバノン代表ガードのジミー・セーレム選手(31)の加入を発表。九里大和GMは「B2優勝に向けて必要な最後のピース」と期待を寄せる。
心強いのは、ブースターの存在だ。1日の試合では、勝負どころでの声援がチームに力を与えた。寺園選手も、「試合を重ねるごとに、だんだんとリードしてくれる方がいてくださったりして、『自分たちも背中をされてるな、後押しされているな』と感じる時がある」とコメント。
「毎試合、(ジーライオンアリーナ神戸でのホームゲームに)これだけたくさんのお客さんが来てくれるというのは、当たり前じゃないこと。そこに感謝しながら、一緒にこれからもブースターの皆さんと成長していきたい」と、さらなる飛躍を誓っていた。

寺園選手は、「僕たちの目標はプレーオフに出ることじゃなくて、優勝すること。まずはチームとして達成しなきゃいけないのは、(B2レギュラーシーズン)全体の1位で進んで、(プレーオフでは)ホーム戦を全試合やること」と、チームの思いを語る。そのノルマを達成するためにも、レギュラーシーズン残り18試合は、チームの完成度が試される戦いとなりそうだ。
ストークスは7日と8日、西地区3位の鹿児島レブナイズと、敵地の西原商会アリーナで対戦する。




