ディズニー&ピクサー最新作『私がビーバーになる時』の公開を記念した親子試写会が11日、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸で開かれた。本編上映前のトークイベントでは、神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)の飼育スタッフが登壇し、作品の主人公がビーバーになる設定にちなんでビーバーの生態や魅力を紹介した。
同作は、「もしも動物の世界に入れたら?」という発想から生まれたディズニー&ピクサーの最新アニメーション。動物好きの大学生メイベルが極秘テクノロジーによってビーバーの姿になり、森を守るため動物たちとともに奮闘する姿を描く。全米ではオープニング興行収入4600万ドルを記録し、ピクサーのオリジナル作品としては『リメンバー・ミー』以来の好スタートとなったという。

トークイベントでは、神戸どうぶつ王国でアメリカビーバーを担当する飼育スタッフ・神代哲さんが登壇し、ビーバーの魅力を伝えた。
ネズミやリスなどと同じ齧歯(げっし)目に分類され、その中ではカピバラに次いで2番目に体が大きく、普段は水辺で暮らすビーバー。顔を半分水面から出すだけで目・耳・鼻が水の上に出る位置にあり、水中にいながら周囲の様子を確認できる性質を持つ。また平たく大きな尾は泳ぐ際の舵の役割を果たすほか、水面を叩いて仲間に危険を知らせることもあるという。
さらにビーバーは、木をかじって倒し、枝や泥を積み上げてダムや巣を作る習性があり、「人間以外で環境を作り変えることができる動物とも言われ、“森の建築家”と呼ばれることもあります」とのこと。巣の入り口を水中に保つためにダムを作り、水位を保つことで安全な住環境を整えていることもレクチャーしていた。
神戸どうぶつ王国では現在、アメリカビーバー5頭が暮らしており、2025年6月には三つ子の赤ちゃんも誕生。神代さんは「ビーバーは一夫一妻で家族で子育てをする動物。みんなでくっついて寝る姿も見られます」と、普段の様子も明かした。
そのほかにも、歯がオレンジ色になっている理由や、毛づくろいで身体に油を塗り水の中で体温を下げないようにしていること、園内で見られるビーバー界のルールなどを説明。そんなビーバートークに、会場の子どもたちも熱心に耳を傾けていた。

トークイベント後の取材に応じた神代さんは、今回のディズニー&ピクサーアニメーションにビーバーが取り上げられたことについて、「ビーバーはすごく有名な動物というわけではないので、こうしてスポットライトを当ててもらえてうれしい」と率直な思いを吐露。「もし自分がビーバーとして暮らすとしたら?」という質問には、「木を倒して運んだりするので大変そう。ビーバーは実はとても働き者の動物なので」と笑顔で語った。


今作については、「主人公のメイベルが幼少期から動物が好きで、動物たちを救いたいという気持ちで、ビーバーになっていろんなことを起こす内容ですが、その根本(的なところ)で、僕が飼育員を目指した理由にすごく近いところがあったので、感情移入しながら見れました」と感想をコメント。
「家族で暮らしているからこそ見られる行動も多い。かわいいだけでなく、いろいろなビーバーの魅力を知ってもらえたら」と呼びかけた。
『私がビーバーになる時』は2026年3月13日(金)から、OSシネマズミント神戸をはじめ全国の劇場で公開される。






