神戸市民だけではなく、多くの人に愛され、勇気と希望を与え続けたジャイアントパンダに感謝の気持ちを示そうと、神戸市立王子動物園(神戸市灘区)に、31日石碑が設置され、除幕式が行われた。同園に石碑が設置されるのは2009年3月の「ゾウの諏訪子」以来で、「ゾウの諏訪子」と「王子動物園のジャイアントパンダ」は、ともに神戸市灘区の魅力遺産「灘百選」に選ばれている。

王子動物園ではこれまでに3頭のジャイアントパンダが飼育された。2007年7月、日中共同飼育繁殖研究の一環で、初代・コウコウとタンタンが来園。2002年12月には中国に返還された初代・コウコウに代わり、2代目・コウコウがやって来た。3頭はいずれも、阪神・淡路大震災の復興の象徴として、多くの神戸市民に勇気と希望を与え、また、市民だけでなく多くの人に愛されてきた。2010年9月に2代目コウコウが、そして2024年3月にはタンタンが天国に旅立った。現在同園にはパンダはいないが、その姿は多くの人の心に残っている。今回設置された石碑は、その多大な貢献に感謝を示すものとなる。

石碑は、高さ160センチ、幅50センチで、パンダの特徴でもある白黒の体と、愛らしい丸い耳を表現している。

除幕式で、同園の竹本真也園長は、今年開園75周年を迎えるまでにたくさんの(動物の)命を預かってきたとした上で、「ジャイアントパンダは、長年にわたりたくさんの人に愛された特別な存在。阪神・淡路大震災からの復興の過程で被災者の心を癒し、希望と勇気を与え続けてくれた。感謝したい」と話した。

またこの日(3月31日)は、タンタンの命日にあたり、オープンと同時に多くの人が詰めかけ、除幕式を見守ったほか、主のいなくなったパンダ舎の前で手を合わせる姿も見られた。






