神戸・五色塚古墳の新ガイダンス施設、18日開館 埴輪や土器、AR展示も 市埋文センターでは企画展

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 兵庫県内最大の前方後円墳として知られる五色塚古墳(神戸市垂水区)。同古墳の歴史や出土品を紹介する新しいガイダンス施設「五色塚古墳館」が18日(土)、古墳北側にオープンする。同古墳は、校外学習や遠足、観光の行き先として毎年多くの人が訪れるスポットで、これまでは規模の小さな展示施設があった。五色塚古墳館はシアターやAR展示も備えており、より多様に学べる拠点となっている。また同日からは、神戸市埋蔵文化財センター(同市西区)で企画展「五色塚古墳誕生!」もスタート。復元整備50年を経て、同古墳の魅力を体感できる機会が大きく広がっている。

北側から見た五色塚古墳(神戸市文化財課提供)
2026年4月18日にオープンする五色塚古墳館(神戸市文化財課提供)

 新たにオープンする五色塚古墳館は、埴輪や土器などの実物資料約30点をはじめ、シアター映像や解説パネル、タブレットによるAR展示などを通じて、古墳の築造背景や構造、歴史的な価値について分かりやすく紹介する。館内は、古墳づくりを学べる1階ガイダンス室、体験型展示を備えた2階の体験ひろばなどがあるほか、2階展望テラスからは、南側に位置する五色塚古墳を一望できる。

五色塚古墳館 1階シアター(神戸市文化財課提供)
五色塚古墳館 2階体験ひろば(神戸市文化財課提供)

 五色塚古墳は4世紀後半に築かれた全長194メートルの大型前方後円墳で、1975年、古墳として国内初となる築造当時の姿への復元整備が行われた。2025年にはその節目となる50年を迎え、神戸市は、シンポジウムや体験型ワークショップ、夜間特別開園イベントなどを開催。あわせて地元洋菓子店とのコラボ商品販売や山陽バスのラッピング車両の運行、デザインマンホールの設置、記念切手の制作など、地域ぐるみでのPR活動も行ってきた。

五色塚古墳全景(神戸市文化財課提供)

 一方、神戸市埋蔵文化財センター(同市西区)では、18日から春季企画展「五色塚古墳誕生!」が開幕する。弥生時代末の墳丘墓から古墳時代初頭の前方後円墳の成立、五色塚古墳の築造に至るまでの過程をたどる展覧会で、ヤマト王権と五色塚古墳との関係にも焦点を当て、巨大古墳誕生の背景を読み解く構成となっている。西求女塚古墳(同市灘区)の青銅鏡や神戸市周辺の前期古墳に伴う出土品とともに、五色塚古墳で見つかった鰭付円筒埴輪や鰭付朝顔形埴輪など重要文化財も並び、同古墳の特徴と時代性を具体的に示す。会期は6月21日(日)まで。

五色塚古墳から出土した埴輪【国指定重要文化財】(神戸市文化財課提供)
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