ラグビー・リーグワンのコベルコ神戸スティーラーズが10日、神戸市内で2025-26シーズン総括記者会見を行った。今シーズン限りで退任し、来シーズンから母国ニュージーランド代表「オールブラックス」のヘッドコーチを務めるデイブ・レニー ディレクターオブラグビー兼ヘッドコーチ(HC)らが出席し、リーグワン初制覇を振り返った。
会見には弘津英司チームディレクター、レニーHC、共同キャプテンのブロディ・レタリック選手と李承信選手が出席した。

レニーHCは、試合が終わった2日後の9日にようやくプレーオフ決勝・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦を映像で確認できたといい、「ディフェンスのパフォーマンスは一段階レベルを上げていた。セットプレーも非常に機能した」と総括。さらに、S&Cスタッフやメディカルスタッフの働きにも触れ、「シーズン最後の大一番でベストな選手たちを送り出せたことが大きかった。本当にたくさんの方々が努力した結果。チーム、会社、街、このチームに関わるすべての人にとって最高の結果を得ることができた」と振り返った。
2023年の就任以来、チームを5位、3位、そして優勝へと導いた名将は、この3年間について「前からいる選手たちもこの2、3年で大きく成長したし、その間に加入した選手たちも大きな変化を与えてくれた」と回顧。「神戸ラグビーと言えるようなハイスピード、ハイテンポなプレーもできるし、決勝のようなフィジカルな戦いもできる能力を持っている」とチームを評価し、「来シーズン以降も優勝争いに向かえない理由は何もない」と期待を寄せた。
共同キャプテンの李選手は、今シーズンを振り返り「神戸ラグビーがどういうものなのかという理解が、一人ひとり深まった」と総括。「どこからでもスコアを狙うアタックのマインドセットや、しっかりフェーズを重ねてチャンスを生み出していくことは神戸のDNAだと思う」と語った。
その上で、「レンズ(レニーHC)が素晴らしいレガシーを残してくれた。この神戸のカルチャー、レガシーというものは引き続き継承していかないといけない」と強調。「また神戸ラグビーをイチから作り直して、さらに成長して、来年も連覇を狙っていければ」と前を向いた。
一方、レタリック選手は「この2年間で学んだのは、どれだけ自分たちを信じられるかという部分」とコメント。「若いバックスの選手たちも、タフな状況を勝ち切ることができるという経験をしている。経験値としては非常に深いものを得た」とチームの成長を口にした。
また、リーグMVPに輝いたチームリーダーは「神戸スティーラーズでプレーするのが本当に大好き。神戸のプレースタイルや環境、神戸に関わっている人々のことが大好き」とクラブへの思いも明かした。
会見では、神戸で過ごした3年間について問われたレニーHCが、「神戸スティーラーズは本当に特別なチーム」と語り、「そのレガシーの中で生き、さらに新たなレガシーを刻むことができたことは、自分にとっても特別な経験になった」と振り返った。
今後、また日本や神戸で指揮をとる可能性を問われた際には、「もしチャンスがあっても、歳がいきすぎかな」と述べた、レニーHC。「神戸の人たちと一緒にやれない寂しさはある」と別れを惜しみつつ、「ただ、同時にタイミングも間違っていなかったと思うので、国に帰ることも楽しみにしている」と、次の挑戦を見据えていた。




