SNSなどのマナーやコンプライアンスなどが話題になるなか、つぶやき続ける企業SNS担当者、通称『中の人』たちの現状について、今回は「どの部署に所属しているの」と題してお届けします。
SNSは比較的新しいパーソナルメディアということで、いまだセクションとして確立している会社は少数。特に中小企業においては、専門の人間を配置しようにも手が回らないことも多々あります。そこで企業の『中の人』はどの部署に所属しているのかを、兵庫県にゆかりの深い企業22社からのアンケートをもとに、まとめてみました。
1位 広報・マーケティング・企画部門(9社、41%)
担当の所属トップは、やはり広報・マーケティング・企画部門。40パーセントを超えています。ただ気になるのが、意外と単独担当者の部門が多いこと。管理する人間は減らして、内容のチェックなどは複数で行っているなど、会社における取り組みはそれぞれですが、会社のシステムのなかにちゃんと組み込まれている印象ですね。
2位 業務・総務部(6社、27%)
製造や管理など会社の中枢部署が2位。きっかけは「社長からSNSに強いと思われ、始めることになった」(サービス業)、「会社のことをよく知っていると理解された」(販売業)など、内勤業務の多いセクションが担当となるケースも。
3位 営業部(4社、18%)
「若手に任せていたが全く反響がなく自分がすることになった」(販売業)、「知名度が皆無だったので手軽にできる広報活動の一環で実施」(製造・販売業)など、どちらかというとセールスに直結する結果重視を考える企業からの回答が多く寄せられました。
4位 社長(3社、約13%)
「私以外する人がいなかった」(通信業)などの答えが多かったのと、「リプライ」や「いいね」などのアクションへのリスクヘッジのために、社長自ら行うという会社も見られました。
企業の内情に合わせて、外勤が多い営業に担当者を託す会社や、会社のことをよく知る内勤者、そして、それ以上に会社を包括して知る社長など、それぞれの答えを知ることができた。ともあれ、まとめた限り、どの部署がSNSを担当すべきか、なかなか正解といえるものもないということだけは、はっきりわかったといえよう。
(情報元:2020年5月31日午前2時放送 ラジオ関西『#兵庫Twitter会 中のひとーく』)