大正時代、「ローマ~東京間飛行」を成し遂げた木造飛行機の実物大模型が7月25日、関西国際空港内・エアロプラザに移設された。
大阪・関西万博イタリア館で常設展示されていたものが、会場・夢洲(大阪市此花区)から「飛び立ち」、関空にお目見え。来年(2027年)3月頃まで展示される。
今年(2026年)は日本・イタリアの外交関係樹立から160年にあたる記念の年。


イタリア館で展示された「Ansaldo(アルサンド)SVA9」復元機は、1920(大正9)年5月に実現した歴史的なローマ~東京飛行で使用された木製・布張りの複葉機を再現したもので、全長約8メートル。イタリア・ ヴェネト州の職人で歴史研究家のジョルジョ・ボナート氏(60)が手掛けた。


当時の飛行は日伊の友好親善を目的に企画された。飛行士のアルトゥーロ・フェラリンは、約1万800キロにも及ぶ長距離飛行に挑戦し、中東やインド、中国などを経由して日本を目指した。機体の故障や厳しい気象条件に直面しながら107日間で東京へ到達した。
これはライト兄弟(アメリカ)が、世界初のエンジン付き飛行機による有人動力飛行に成功して以来、17年後の快挙だった。
同年1月以降、 ローマから11機が飛び立ったが、故障や不時着で次々に脱落したという。
それだけに、この偉業は世界的な注目を集め、 欧州とアジアを結んだ飛行に当時の日本は熱狂、日伊友好の象徴として語り継がれている。

関空のセレモニーでは、イタリア館政府代表を務めたマリオ・バッターニ駐日大使がスピーチ。「当時の飛行はイタリア国史に残る快挙。日伊の友情の象徴といえる。私がイタリア館で展示を企画したのは、まさに友好が目的で、万博レガシーとして関西空港に残るのは、とても喜ばしい」と述べた。







