神戸市立王子動物園(神戸市灘区)で飼育されていたアジアゾウ「マック」(雄、34歳)が死んだことが30日、分かった。同園が発表した。死亡したのは29日午後11時で、死因は現在調査中。マックは阪神・淡路大震災直後の1995年3月にスイスの動物園から来園、約31年間にわたり同園のシンボル的な存在として親しまれてきた。王子動物園は諸対応のため、10月1日を休園とする。
マックは1992年6月、スイスのクニー・キンダー動物園で生まれ、1995年3月24日に王子動物園へ来園した。阪神・淡路大震災が発生した同年1月から約2カ月後の来園で、震災からの復興に取り組む神戸市民に明るい話題を提供した。その後、長年にわたって多くの市民に愛され、親しまれてきた。
マックは以前から足を患っており、2025年春ごろから症状が悪化。動物園では治療を続けるとともに、飼育環境を整えるため獣舎の改修も行ってきた。今年7月下旬ごろからは寝室に戻らない状態となり、日常的なケアや一部の治療が難しい状況になっていたという。今月29日午後9時ごろには起立できなくなり、その後も治療を続けたが、同日午後11時に死んだ。
王子動物園によると、アジアゾウの平均寿命はおおむね60歳以上。34歳は人間に換算すると50歳前後で、死ぬ年齢としては早いという。マックの死亡により、王子動物園のアジアゾウは雌の「ズゼ」1頭となった。日本動物園水族館協会加盟園館では、2025年12月31日時点でアジアゾウを31園館が飼育しており、雄24頭、雌63頭の計87頭が飼育されている。
王子動物園は、事後の諸対応やスタッフの体制を整えるため、10月1日を臨時休園とする。同日以降も休園する場合は、同園ホームページや公式Xで知らせるとしている。
マックへの献花を希望する人は、園内のフラミンゴ池北側の広場にある「動物感謝碑」に供えることができる。郵送などによる献花は受け付けず、果物や菓子など食べ物のお供えは不可。
同園は「これまでマックを愛し、見守り、応援いただきました皆様に、心より感謝を申し上げます」としている。





