ヴィッセル神戸のイニエスタ、合同インタビューコメント全文「クラブの目標実現のために、モチベーションを持ってやり続ける」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ヴィッセル神戸のイニエスタ、合同インタビューコメント全文「クラブの目標実現のために、モチベーションを持ってやり続ける」

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、5日、チーム練習後にメディアの合同インタビューに応じた。イニエスタのコメントは下記のとおり。

イニエスタ
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(写真:ラジオ関西)

●アンドレス・イニエスタ選手 メディア合同インタビュー
(2019年12月5日、ヴィッセル神戸クラブハウス=神戸市西区にて)

――まだシーズンは終わっていないですが、今季を振り返っての感想を聞かせてください。

シーズンを通していいときもあれば悪いときもあり、浮き沈みのあるシーズンだったなと感じています。シーズンを通して高いレベルをキープしていくことが、最終的にリーグの結果に表れてくるもの。その高いレベルを維持できなかったことが、リーグ戦での自分たちの結果を表している。そういったところが来シーズンに向けて、チームとしても学んで成長していかなければいけないところです。個人としても、チームがそういう状況ですので、自分のパフォーマンスをいつもチームと関連付けて考えているなか、素直に満足できるような、喜べるようなシーズンであったとは言えないです。

――今季大きな負傷離脱はなかったですが、小さなケガで欠場することが何試合かあったと思います。日本でプレーするこの数シーズン、年齢的なものも含めて、コンディション調整での難しさを感じるところはありますか。

特に直近の2つのケガについては、ちょっとアンラッキーでした。親指の軽い骨折だったり、打撲だったり、コントロールできないところもありましたので。実際、自分が今季プレーできたときは、本当に楽しむことができたというか。昨シーズンの半年に比べて、チームにも貢献でき、自分のなかでも楽しんでプレーできたところがありますので、個人のなかでは(コンディション面を)ポジティブに捉えています。ただ、実際にチームとしてはより高いところに目標があるので、必ずしもチームとしてよかったとは言えませんが、まだ戦っている大会もあり、特に天皇杯残り2試合については、全力で挑みたい。

――ビジャ選手と一緒にプレーできる時間も少なくなってきていますが、試合ではどんなプレーを見せていきたいですか。

彼のために、チームとして素晴らしい試合をしていきたい。特に天皇杯については、クラブにとっても歴史的なタイトルを取るチャンスが目の前にあります。そして、彼との最後の試合は、(2020年)1月1日の決勝であり、そこでいいサッカーをして勝利を飾ることができれば、彼にとっても最高ですし、彼と長いこと(プレーを)経験してきた自分にとっても、間接的にも素晴らしい経験になると思っています。

――親指の軽い骨折の話が出ましたが、それはセレッソ大阪戦(J1第32節)でのことですか。

いいえ、もっと前の話です。川崎フロンターレ戦(J1第27節)だったと思います。今週末の試合については、ここ数日の練習のパフォーマンスで(出場の可否が)決まると思います。一番大事なのは天皇杯残り2試合ですが、それを考えつつ、(J1最終節、ジュビロ磐田戦の出場についての)決定をクラブとすることになると思います。

イニエスタ
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(写真:ラジオ関西)

――ビジャ選手の引退は、我々からは「もっとできるのでは……」という驚きと(もうプレーが見られない)残念な思いもありますが、イニエスタ選手の今後について、日本でキャリアを終えるとか、その先に挑戦したいものがあるとか、具体的なビジョンはありますか。

(ビジャの引退の判断について)周りから見て、その選手が「まだできるのでは……」と思う感覚と、選手個人が自分がまだできるか、できないかという(判断の)感覚には、齟齬が生じるものだと思います。それは選手自身がどれだけ(自分に対して)ハードルを課しているか、どれだけ自分に期待しているかというところもあります。実際に皆さんがプレーを見る90分間だけではなく、選手としては試合後のリカバリーにどれくらい時間がかかるかとか、ケガをしたときのリハビリにどれくらい時間がかかるかとか、そういったものを総合的にみて、自分のなかでまだ続けられると感じるか、それとも、辞めるタイミングが来たかというのを判断できるものだと感じます。ビジャ選手はその判断をしたんじゃないかなと考えています。

(今後のビジョンについて)自分個人に関してお話すると、まだクラブとは契約が2年間残っていますし、自分としては正直ここ(ヴィッセル神戸)に来たときから、ここでのプレーや生活というものを楽しんでいますし、満喫しています。クラブが求めている高い目標に到達するために貢献すること、そしてこのクラブを、その(目標達成の)ために成長させる手助けをしたい。そういったモチベーションというところは変わらず持っています。その(実現の)ために、これからもモチベーションを持ってやり続ける気持ちは十分にあります。


――神戸に来て1年半となりますが、チームの志向するポゼッションサッカーは進化しているのでしょうか。

自分の感覚としてはよくなっていると思っています。クラブとして、スタイルを成長させるために必要なこと、ポジティブなことはできていると感じています。ただ、確かに、監督交代があったり、チームとして難しい状況にあったところで、そういったときはどうしても結果を優先するような状況になるので、スタイルを追求することが難しいということは、今シーズンのなかではあったと思います。それでも、総合的には、クラブとして必要なこと、ポジティブな働きかけができていると思いますし、チームとして来シーズンに向けてそこを成長させるための下積みはできていると思います。前にも言ったと思いますが、チームとしては、まだ、リーグのトップのチームとやり合うためには、あと2段くらい階段(レベル)を上がらなければいけないかなという、自分としての感覚はあるので、そのために必要なことを、そこはひたすら、そういったことについて(成長を)働きかけ続けるしかないですし、そういった努力を続けていくしかないと思います。

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