明石市にある「一般社団法人リンパケア協会」が、アロマオイルを使った高齢者向け『認知症ハンドトリートメント』のオンライン講座を行っている。
以前から介護や福祉の現場で注目されている「タッチケア」。マッサージなどで人から触れられることで、「オキシトシン」というホルモンの分泌が促され、痛みの緩和や不安を和らげる効果があると言われている。
このタッチケアを応用した「認知症ハンドトリートメント」を「一般社団法人リンパケア協会」の代表、木村葵さんが考案した。元々介護施設でヘルパーとして働いていた木村さんは、足の不自由な利用者さんの多くがリンパの流れが悪かったことに着目。「リンパドレナージュ」というリンパの流れを良くして老廃物の排出を促すタッチケアと、アロマオイルの香りによって得られる脳への刺激、さらに患者さんの過去の話を思い出させるような話法「回想法」をミックスした。「認知症ハンドトリートメント」は、これまで多くの介護福祉やデイサービスの施設で実演し、現地スタッフへの講習を繰り返してきた。
ただ、新型コロナウイルスの影響で対面での講習が難しくなり、オンラインでの講習を行うことになったそうだ。
木村さんは「より多くの方に“認知症ハンドトリートメント”を知ってもらうために、オンライン講座を活用してほしい」と話していた。
オンライン講座の詳細は、一般社団法人リンパケア協会のホームページで掲載予定だ。
◆一般社団法人リンパケア協会
https://lymph-care.info/