日本プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)2部の西宮ストークスは、1日、リーグのシーズン途中での打ち切りが発表された3月27日以来、約2か月ぶりの全体練習を行った。ホームアリーナの西宮市立中央体育館に、契約を更新した6選手やヘッドコーチ、チームスタッフらが集合。オンライン上で打ち合わせる機会はあったものの、直接、顔を合わせるのは久しぶりとあって、常に笑い声が響く、にぎやかな雰囲気の練習だった。
クラブは、▼練習時間は1日2時間まで▼コーチやスタッフは原則コート外から指示▼練習後は使用した器具を消毒するなどを定めたガイドラインを作成し、それに沿って練習を実施。選手らは、練習前に体温を測ったあと、マスクを着けて体育館を出入りし、アルコール消毒を欠かさない。ただ、体育館のシャワーや更衣室が使えないため、体育館内での着替えができないなど、不便な部分が多い。
参加したのは、谷直樹、松崎賢人、道原紀晃、劉瑾、岸田篤生、濵高康明の6選手。いずれも1日時点で来季の西宮でのプレーが決まっている。ベテラン選手は各自で別メニューを組んでおり参加するかどうかは自由だったが、若手選手と一緒になって汗を流した。
選手らは40分以上、ストレッチや体幹のトレーニングをじっくりと行ったあと、ボールを使った簡単なメニューを消化。岸田篤生は、「みんな元気そうで何より。最初はボールの感覚が前までと少し違ったが、シュートを打っているうちに取り戻せたので良かったかな」と表情を緩めた。
クラブは選手の怪我に留意しながら、徐々に練習のペースや質を向上させていく方針。西宮市立中央体育館をはじめ、公共の体育館を中心に練習が実施される。