神戸を拠点にアートを共有するための場をつくる特定非営利活動法人「C.A.P.」が、自宅にいても参加できるワークショッププログラム「アート林間学校@home」をスタートさせた。
多くのアーティストが所属するC.A.P.は例年、夏休み期間中を使ってワークショップ講座「アート林間学校」を行っていたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅でも楽しめるように内容を工夫し、期間も6月から8月までに拡大して開催する。
C.A.Pに所属するアーティスト10人ほどが携わる今回のプログラムでは、リモート状況を活用したさまざまな講座が企画されている。
たとえば、アーティストや言葉のプロと参加者が想像で完成させる「2人で空想絵日記」や、届いた材料と道具を使って自由に作品を作る「ツクールボックス2020」などがあり、講座は今後も増える予定だという。年齢制限は設けられておらず、参加者はそれぞれ好きな講座を申し込んで参加できる。
また8月には「海外移住と文化の交流センター(=神戸市中央区)」の4Fギャラリーで、このプログラムで完成した作品や記録写真を展示する展覧会を開催し、参加者・作品どうしの交流も生まれる予定だ。
同プログラムの参加アーティストである、ワークショップユニット・マキコムズのマスダマキコさんは「アーティスト側も初めての状況で手探りのことも多いが、遠方に住むアーティストが参加してくれるなど、面白いつながりも生まれている。参加していただける方には、ぜひこうした状況下だからこその楽しみ方を存分に味わってほしい」と期待を寄せている。