医療機器メーカー・シスメックス(本社・神戸市中央区)は新型コロナウイルス感染の有無を判定するPCR検査キットについて検体種に唾液を追加適用する変更申請を行い、2日、国から承認された。
シスメックスは3月、日本で初めてPCR検査キットの製造販売承認を取得していた。厚生労働省が2日、症状の発症から9日以内であれば唾液を用いたPCR検査についても検査可能としたことを受けてのもの。唾液による検査も保険適用となる。
これまで実施されてきた鼻や喉の奥の粘液(鼻咽頭ぬぐい液)を採取する方法では、咳やくしゃみが出やすく、検体を採取する医療従事者が飛沫感染をするリスクがあり、ゴーグルやフェイスシールドなどを着用して感染防止策を講じていたため検査体制拡充の足かせとなっていた。
唾液を用いた PCR 検査が可能となり、検査を受ける人が自分で採取することができるなど、より安全で迅速、簡便に新型コロナウイルスの PCR 検査を行うことができるようになる。