早駒運輸(本社:神戸市)が、このほど双胴船「ぐらばあ」号(425総トン)を取得した。
「ぐらばあ」号は三菱重工長崎造船所で働く従業員を運ぶため長崎市に本社を置く野母商船が通勤船として運航していたが、近年の造船事業の縮小から別の交通機関による輸送に切り替えることとなり、今年の9月にその役目を終え市場に売り出された。そして長崎から門司、松山を経由して、11月23日に神戸に着いた。
早駒運輸は現在、神戸港遊覧船として神戸シーバス「ファンタジー」号(152総トン)を運航しているが、老朽化に伴い新たな船舶を探していたという。早駒運輸の渡辺真二社長(53)は「船名も含め、まだ何も決まっていない。ファンタジー号との併用も含め活用法を検討していきたい」と話し、今後観光船としての内装リニューアル工事を進め、2020年夏までには就航させたいとしている。(三上公也)