関西出身の4人組ボーカルグループ「DREAM MAKER」が、2019年のクリスマスに初めてのフルアルバム「DREAM×DREAM」をリリースする。出演したラジオ番組で、下積み時代の苦悩から、ニューアルバムの制作秘話まで存分に語った。ここではインタビュー後編の模様をお届けする。
4人全員が作詞作曲を手掛けるDREAM MAKERの創作意欲の根源は？
――DREAM MAKERは、4人全員がリードボーカルをとって、作詞作曲も4人全員が手がけています。これって大変じゃないですか？
RYOTA（以下、RT） 大変といえば大変なのですが、 それが自分たちの一番やりたいことなので。一番想いを伝えることができますし。ずっとこの方法でやってきたので、これが自分たちの誇りでもあります。
RYO（以下、RY） 後は印税じゃないですかね！！！
YASU（以下、YA） やめとけよ！
一同 （笑）。
RY 関西人はお金の話好きじゃないですか。
YA やめとけって（笑）。
――作詞作曲の役割分担みたいなものはありますか？
SHUNGO（以下、SH） ありますね。メンバーそれぞれ好きな音楽も違ってきたりするので。僕だったらHIP-HOPが好きだし、RYOTA だったらJ-POP。RYOくんとかYASUはR＆Bが好きだし。だから、楽曲を作る時はそれぞれ凄く個性が出ていますね。「ここのメロはRYOTAが得意だろうな」みたいなことも考えます。
――「ボーカルグループ」である理由といいますか、その魅力は何でしょうか？
YA ボーカルグループ……、そうですね……。やっぱり全員がリードを取れて、僕たちは歌だけじゃなくて、コーラスも結構こだわって作っているので。その部分も聞いていただければ、よりボーカルの良さと言うか皆それぞれの声質も分かるのではないかなと思います。
――RYOTAさんはちょっと高い声で、SHUNGOさんは少し低い。一つ一つ違う声が重なり合った時にやっぱり一つの声が出来上がるのかなと思います。
YA そうですね。それが重なった時はもう、お花が咲くような……。
RY なんでなん（笑）。
SH お花咲きだしたら怖いで！なんなん、声が4つかさなったらお花が咲くって。ええ話してたのに飛んでったわ！
――いい関西のお兄ちゃんという感じがして、ますます好きになりました（笑）。
待望のファーストフルアルバム「DREAM×DREAM」をリリース
――今月12月25日発売のニューアルバム「DREAM × DREAM」の話を伺いましょう。15曲入りのアルバムですが、どのような作品に仕上がりましたか。
SH 今回は「DREAM × DREAM」というタイトルの通り、僕らの夢と、聴いてくれている皆さんの夢が掛け合わさって無限大の可能性を生み出そうというアルバムになっております。みんなの夢を応援する曲から、ちょっと流行りのサウンドに乗っかった曲まで。いろんな人に聴いてもらえるアルバムだと思います。関西にバーッ！と広がってほしいなと思います。
RY 実は、当初は13曲だったんですよ。
SH そうそう。「あと2曲どうしても追加したい」とお願いして。せっかくのフルアルバムなので追加させてもらいました。
――13曲でも大変なのに、さらに2曲も追加しようというのはすごい創作意欲ですね。
SH チャンスは一回しかないですから。これを逃したくなかったんですよね。
YA ここに全部を詰め込みたかったんですよ。
朝から晩まで音楽漬け……限界突破の制作秘話
――大変だったことはありますか？
RT そうですね、制作期間とツアーが重なっていたことですかね。ライブをして、泊まっているホテルに戻るとすぐに、部屋でパソコンや鍵盤を出して朝まで作曲をしたり。移動中もずっといい言葉が浮かんだら携帯にメモをしたり。「これどう？」とか言いながらフレーズをお互いに送り合ったりとか。すごく濃密な時間でしたね。
SH 限界突破やったなあ。
RT クリスマスソングを作っているときはめちゃくちゃ悩んだんですよ。まだそこまで冬でもないし、思い浮かばなくて。
――どうやって乗り越えたんですか？
RT そのときに丁度、札幌ツアーに行って。札幌の冬の匂いみたいなものを嗅いだ瞬間に、みんなの脳が活性化したんです！
SH まだ夏が終わりたてくらいの時期だったのに、ものすごく寒くて、冬の情景がパッと思い浮かんで作曲が進みました。
――曲順はどのようにして決めましたか？
RY これは言っちゃっていいのかな？（笑） 夜行バスで移動しているときに、スタッフの方から、「期限が迫っているからなるべく早くしてくれ」と催促されたんですよ。この夜しか決める時間がないという状況になって。でも夜行バスの中ではしゃべれないじゃないですか。みんなでグループ LINE で、「どうする？どうする？」と1時間ぐらい相談して決めました（笑）。
SH 制作期間は24時間ずっと音楽やったな、普段もそれに近いけど。
なんばHatchワンマン成功の裏側
