サッカー・J1のヴィッセル神戸FW小川慶治朗が、9日、報道陣とのオンラインでの囲み取材に応じた。約1か月後に迫ったJリーグ再開に向けて「今はうずうずしている。いいトレーニングができているし、再開を楽しみにしている」と開口一番に語るなど、熱く意気込みを述べた。
外出自粛期間は、「家の掃除を毎日して、断捨離をやっていた。体が起きてきたら、勝手にゴミ袋を持って、いらないものを探していた(笑)」。一方で、自粛中にゴールの映像なども見て、得点のイメージも膨らませた。「今の楽しみはゴール前のプレー。ゴールの感覚はいま、上がってきている」。全体練習再開後、1週間以上が過ぎ、コンディション、コンビネーションなども戻ってきたという、クリムゾンレッドの13番。中断前のACL初戦ではいきなりハットトリックを決めただけに、再開後の活躍にも期待が高まる。
再開するJリーグは、当面、無観客試合となる。神戸は開幕戦でも応援禁止のなかで試合を行っているが、「声がない状態での試合の難しさを感じた。無観客は、練習試合とかでやっているとはいえ、後押しがないのは不安」という。それでも、「映像を通して応援してくれていたり、サポーターのみんなの気持ちは知っている。その気持ちを背負って日々練習からやっているし、試合では100パーセント勝ちにこだわって、勝利を届けるために頑張りたい」と、クリムゾンレッドサポーターの思いに応えるべく、気合いを込める。
「コンディションを100パーセントにして、美しい、強いサッカーを見せたい」と、チームを代表して抱負を述べた小川。自身については、「前線の選手なので、ゴールに絡むプレーを見せたいし、そこはサッカーで一番盛り上がるところ。そして、ハードワークも大事。持ち味を出して、頑張っている姿を見せたい」と、改めて奮闘を誓っていた。