宝塚歌劇団・元星組の但馬久美が、6月15日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、在団当時のエピソードや退団後の活動などについて語った。
ダンスの名手として知られていた但馬。宝塚時代、長年封印していた歌についての大失敗があったことを告白した。
「麻鳥千穂さんが休演され、その大役が回ってきた。当時ダンスの人と思われていた私が歌を勉強すれば、宝塚では鬼に金棒だからと、小原(弘稔)先生がつけてくださった。ところが、英語の歌ばかりで歌詞が頭に入らず、舞台に立つと声が出なくなった。前奏が流れると声が引っ込む。下級生たちが横から歌詞を言ってくれるけれど、演奏にかき消されて聞こえない。客席では私のファンが下を向いてしまって……」
当時の経験から、その後10年間ほどは恐怖心が抜けず、人前で歌うことができなかったことも明かした。
パーソナリティーの小山乃里子から、「今はいろいろなところで歌っているけれど、またみんなの前で歌ってみようと思ったきっかけは?」と聞かれると、「ショーちゃん(榛名由梨)に声をかけられ、何度か一緒に舞台に立っているうちに、『但馬さんも歌ったら?』と言われ、少しずつ歌うようになった」と、同期生の絆のかたさをさりげなく披露。最後は、榛名の声掛けで企画されている、寺田瀧男先生と柴田侑宏先生の追悼イベントで司会を務めることも告知していた。
◆宝塚歌劇、7月17日から再開へ
宝塚歌劇団は15日、宝塚大劇場の公演を7月17日(金)より再開すると発表した。再開後最初の公演では、花組『はいからさんが通る』が7月17日(金)~9月5日(土)[新人公演は8月4日(火)]に行われる。初日から2週間は、1日1回(午後1時公演)のみの上演になるなど、政府および自治体等による新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドラインに基づき、従来とは異なった運用のもとで開催される。詳細は宝塚歌劇のホームページに掲載されている。
宝塚歌劇は再開にあたって、各公演スケジュールの全面的な見直し、施設内をはじめとする感染予防対策の徹底を行うとしており、「お客様により良い舞台をお届けできるよう、また、安心してご来場いただけますよう、出演者・スタッフをはじめ関係者一同、全力で努めてまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」と呼びかけている。