「あじさい寺」として親しまれている川西市の頼光寺で、およそ500株のアジサイがそろそろ見ごろを迎える。
境内には、「西洋あじさい」のほか、「おたふく」や「墨田の花火」といった品種が植えられていて、敷地のおよそ3分の1はアジサイで彩られる。その多くは青色だ。川西市緑化協会によると、アジサイは土の性質によって色が左右され、基本的に酸性である日本の土壌では、路地植え栽培の場合、青色になることが多いという。
今年は、例年より開花は少し遅く、満開となるのは今週末ごろ、見ごろは7月上旬ごろまで続きそうだ。
アジサイが一番いきいきとするのは早朝で、午前5時から6時頃にはカメラに収める「ベテラン写真家」の姿もある。
1974(昭和49)年に川西市観光協会から100株のアジサイを寄贈された、頼光寺。「市民の心の安らぎの場にしたい」と住職らが丹精込めて育ててきた。今では500株が、梅雨の時期の6月中旬からおよそ1か月の間、青・ピンク・白などの花を咲かせ、参拝客を楽しませている。開花時期にはハイキングコースになるほか、俳句などで題材を拾うために訪れる人も多い。
友人と訪れた川西市内在住の71歳の男性は毎年訪れるといい、「咲いていない種類もあるが、色鮮やかできれい。時期をずらしてもう一度見に来たい」と話していた。
頼光寺
川西市東畦野2-17-2
能勢電鉄「畦野」駅から北西300メートル
電話 072-794-1165
(川西市ホームページより)
https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shiseijoho/shokai/kankouannai/1003058/kankou_raiko.html