兵庫県は19日と21日に、男女あわせて3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。この3人のうち、芦屋健康福祉事務所管内に住む30 代の男性と20代の女性の2人は、大阪市で陽性が判明した患者の濃厚接触者とその濃厚接触者。残る1人は神戸市在住の50代の男性で、大阪府内のタクシー会社に勤務していた。
これを受け、同県の井戸敏三知事は22日の定例会見で「どこで感染しているのかわからないのであれば手の打ちようがないが、いずれも感染源はつかめている」と、いずれも大阪府が関係した感染という認識を示し、「(会う人や訪れる場所が)本当に安全かどうか、忘れずに行動してほしい」と県民に呼びかけた。
政府は、6月19日から都道府県をまたぐ移動の自粛要請を全面的に解除したが、兵庫県は7月9日まで「東京などの人口密集地」については不要不急の往来自粛を求めている。井戸知事は「外出の自粛や抑制は自らで判断してもらうようお願いしているものの、一気に人の交流が進んだ。受け入れる側も十分に3密を避けることが求められる。各業界のガイドラインをしっかり守って対応することが肝要だ」とした。
兵庫県は、新型コロナウイルス感染拡大の第2波を防ぐため、直近1週間平均で1日当たり10人以上の新規感染者がでた場合は、不要不急の外出自粛を要請するなどの対応をとる。同30人以上の場合には緊急事態宣言並みに制限を強化する方針。