神戸市水道局が、2020年1月18日に震災関連イベントとして「阪神・淡路大震災の“水”の記憶2020」を実施する。同イベントでは、被災管の展示や水くみ体験・津波体験、そして「大容量送水管」の見学会も行われる。
「大容量送水管」とは、神戸市の地下50メートルを走る直径2.4メートルの大きな送水管のこと。1995年に起きた阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、20年もの歳月をかけて2016年3月に完成した。神戸市における3本目の送水管だが、既存の2本が走る六甲山系の麓では災害時に市街地への給水活動が困難になることなどを踏まえ、市街地の地下深くを通すこととなった。
この送水管は単に水を運ぶだけでなく大きな貯留機能を備えており、災害時に送水が停止してしまった場合でも、管内に貯留された水を応急給水として利用できる仕組みとなっている。貯留水量は5万9千立方メートルで、これは全市⺠1⼈あたり3リットルを使⽤するとして、12⽇間分に相当するという。
そして阪神・淡路大震災から25年を迎える2020年の1月、この「大容量送水管」の立坑が特別に公開される見学会が実施される。
見学できるのは送水管の“西端”でもある「奥平野浄水場」の立坑現場。一見、大きな黒い球体のようだが、この奥には12.8キロメートルもの送水管が芦屋市境まで続いている。神戸市民の安心・安全を支える“縁の下の力持ち”である、「大容量水送管」をぜひ一度あなたの目で確かめてほしい。
「阪神・淡路大震災の“水”の記憶2020」
開催日時 2020年1月18日(土)12:30~15:30
会場 神戸市水の科学博物館(神戸市兵庫区楠谷町37-1)
※「大容量送水管・立坑見学会」への参加は要予約(2020年1月8日締切)
予約先 電話(神戸市イベント案内・申込センター 078-333-3372)
インターネット https://kobecity-official-event.jp/form/812