自分の子どもを血縁のない人たちと共同で育てることに取り組んだシングルマザーの姿を追う、ドキュメンタリー映画『沈没家族【劇場版】』が8月24日から神戸の元町映画館で上映されます。
シングルマザーの加納穂子(かのう・ほこ)さんは手作りのビラを作って、自分が留守のときに息子の面倒を見る人を募集します。
親子が住むアパートにさまざまな立場の人たちが集まって育てられる息子。
ひとことで言うなら、カオスな子育て。当時の政治家が「男女共同参画が進むと日本が沈没する」と発言したことへ母親が腹を立てて「沈没家族」と呼ぶことにしたんだそうです。
映画は、この実験的な生活で育てられた息子が検証する形で進行します。二十歳を過ぎ、自らが過ごした場所を訪ね、出会った人へ話を聞いて生活を振り返るドキュメンタリーです。
もともとは、このカオスで育った加納土(かのう・つち)監督が大学の卒業制作として発表した作品でした。再編集してバージョンアップしたのが劇場版です。
監督が「ウチってちょっとヘンじゃないかな?」とようやく気づいたのは9歳だったそうです。
“家族”とは何なのか。当時の保育人たちや一緒に生活した人たちをたどりつつ、母の思い、そして不在だった父の姿を追いかけて、“家族のカタチ”を見つめなおします。
監督・撮影・編集:加納土(かのう・つち)
音楽:MONO NO AWARE、玉置周啓
『沈没家族【劇場版】』は、8月24日から神戸の元町映画館で上映されます。25日には加納監督のトークイベントがあるということで、要チェックです!
映画『沈没家族【劇場版】』公式サイト
http://chinbotsu.com/
映画『沈没家族【劇場版】』公式Twitter
https://twitter.com/chinbotsukazoku
神戸・元町商店街のミニシアター『元町映画館』公式サイト
https://www.motoei.com/