川西市の桃は、夏の早い時期に旬を迎える。もうすでに、川西市自慢の桃たちが阪神間のスーパー、果物店、直売所などに並んでいる。
川西市では加茂地区などの農家およそ40戸が桃の早生品種を栽培している。その歴史は意外に古く、なんと大正時代から桃の栽培が続いてきたという。剪定や摘花・袋掛けなど1年かけて丁寧に手入れして、やっと実が大きくなる桃は、夏の初めに店頭へ旅立っていく。川西市では6月上旬に「はなよめ」「布目(ぬのめ)」、6月下旬に「日川白鳳(ひかわはくほう)」、7月には「末木白鳳(すえきはくほう)」「あかつき」などを収穫する。年間60トンが京阪神エリアに出荷されている。
川西市南花屋敷で桃を生産する佐々木邦己さん(61)。およそ1000平方メートルに桃の木が80本。7月上旬から中旬にかけて穫れる「末木白鳳」を見せていただいた。
末木白鳳は、実がやや硬めなのが特徴。黄色を残しながら熟す上品な色で、収穫したばかりの果実の形と手触りは、子どものお尻そのものだ!
美味しい桃を見分けて選ぶコツは、形に注目すること。ふっくらときれいな丸みがあり、赤みがはっきりしている桃は甘くて美味しい可能性が高い。
買ったあとは、なるべく風通しの良い場所で密閉せずに保存するとよい。桃の青みがとれて肌色から赤みがかると食べごろだ。冷蔵庫で冷やしすぎると甘みや香りが損なわれてしまうので注意が必要。涼しいところで保存しておいて、食べる2時間ほど前から冷蔵庫で冷やせば、ほどよく冷たくて甘い桃を食べられる。より美味しく味わいたい場合は、氷水を使って冷やすと桃の水分が損なわれないベストな状態で食すことができる。
【農協市場館 四季の郷】
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail/?id=1479
【ファーマーズマーケット スマイル阪神】
https://www.jarokko.or.jp/food/fmarket_store/smile.html