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映画「焼肉ドラゴン」 焼肉だけの話じゃない!?

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作品とギャップを感じる穏やかな鄭義信監督(写真:ラジオ関西)
作品とギャップを感じる穏やかな鄭義信監督(写真:ラジオ関西)

 公開中の映画「焼肉ドラゴン」を監督した鄭義信さんがラジオ関西(神戸市)の番組「シネマクエストラジオ」(毎週水曜24:00-24:30)のインタビューに答えた。

「焼肉ドラゴン」は2008年に日本と韓国のコラボで製作され、演劇賞を総なめにした伝説の舞台作品。映画化にあたり、原作者の劇作家・鄭さんが初のメガホンをとった。万国博覧会が開催され、高度経済成長真っ只中の関西を舞台に、小さな集落で焼肉店を営む在日韓国人一家のエネルギッシュな暮らしをユーモアに満ちた描写で描く脚本は鄭さんの真骨頂だ。キャストには日本から大泉洋、真木よう子、井上真央ほか個性的な顔ぶれと韓国の名優が並び、作品に命を吹き込んだ。

 戦後、土地を持たない人々が姫路城外堀近くの国有地に建てたバラック集落で生まれ育った鄭さんは言う。「この先何十年後には『在日』という言葉もなくなっているかもしれない。それでもそこに生きて、笑って泣いた人たちがいたという記録を残すのが僕の願いです」。

 戦争、差別、北朝鮮帰還事業など時代に翻弄されながらも力強く生きる家族の姿を、舞台セットだけでは描けなかった情景とともに映像化した。

「在日の問題だけではなく、故郷を捨てざるを得なかった家族の普遍的な物語。あなたの家族と思って観に来て欲しい」と語った。

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