ラジオ関西『時間です!林編集長』で8月の1か月間にわたってお届けした夏限定のショートコーナー「わーい!夏休み!」。番組内の3分間、津田明日香、春名優輝の両アナウンサーが交代で、お出かけ情報などを伝えてきた。そのトリを務めたのは、春名アナウンサー。8月29日放送の最終回では、「カクテル」にスポットライトを当てた。
ラグビーワールドカップ2019の神戸開催まで1か月を切り、日本代表のメンバーも29日に発表された(ラグビー日本代表ワールドカップメンバー、神戸製鋼から山中亮平ら4人選出!)。神戸市御崎公園球技場(ノエビアスタジアム神戸)を舞台にする神戸会場では、8つの国と地域が熱い戦いを繰り広げる。登場チームは、世界ランキングの高い順に、アイルランド(2位)、イングランド(4位)、南アフリカ(5位)、スコットランド(7位)、アメリカ(12位)、サモア(16位)、ロシア(19位)、カナダ(20位)となっている。イギリスを構成する、イングランドやスコットランドもあることから、大会のPRのためにと、神戸・北野の異人館・英国館が一翼を担うことになった。
英国館のエントランスでは、かつてイギリスにあったメーカー・デイムラーの車が訪れた人を出迎える。館内では、シャーロック・ホームズの世界、部屋や小説の場面が再現されていたり、庭には地下鉄・ベーカーストリート駅(ロンドン)が再現されていたりするなど、異国の地、イギリスを存分に感じることができる建物だ。この英国館が、異人館としての営業を終えるとPUB「King of Kings」に変身することはご存じだろうか。このPUB「King of Kings」で、現在、神戸で試合をする8チームにちなんだオリジナルカクテルが、期間限定で提供されている。
マスターの安川秀明さんは、「おもてなしの精神でこの8種類のカクテルを作った。まず、特徴を出すためには『国旗』が頭に浮かんだが、なかなかグラデーションが難しいので、ユニフォームを基調に、色合いを出した。その上で、お国柄や、(お酒にまつわる)歴史上のことがらなどを加えていくのは苦労したが、面白い作品ができた」と胸を張る。
この場で実際に飲んだのは、『イングランド』のカクテル(1,250円)。1800年代当時、ヨーロッパ全域では禁酒運動が行われていて、お酒が飲めなかったことから、庶民は、お酒を牛乳で割り、隠れて飲んだという歴史がある。そこで、「イギリスといえばこれ!」といえるロンドンドライジンに、ティフィン(紅茶のリキュール)、牛乳(ミルク)、ザクロのシロップ、を合わせ、ユニフォームの白と赤も見事に表した。
他にも、『アイルランド』(1,350円)ではアイリッシュウイスキーを使い、ユニフォームの緑色を表現。力強いアイルランドのラグビーをイメージし、アルコールの度数も少し高めになっている。『スコットランド』(1,350円)もユニフォームの白と紺色を出すために、スコッチウイスキーにブルーキュラソーやミルクを加えるなど、工夫が凝らされている。オリジナルカクテルはどれも、目で見て、香って、味わって。楽しめる作品たちだ。
場所は、各線三宮駅から北へ徒歩約15分。神戸・北野の異人館にある英国館、PUB「King of Kings」(http://kobe-ijinkan.net/shop/#link-english)では11月2日まで、このオリジナルカクテルが提供されている。営業時間は、夕方5時から深夜0時まで。オリジナルカクテルの値段は1,250円から1,500円。
「ラグビーワールドカップクラスの大会は、なかなか神戸では開催されないでしょうから、どれだけ盛り上がるか予想がつかず、非常に楽しみにしている」と期待を語ってくれた安川さん。みなさんもぜひ一度、これらのカクテルに「トライ」してみては?(春名優輝)