神戸港で10月、南米からたどり着いたコンテナから、違法薬物のコカイン約400キロ(=末端価格80億円相当)が見つかり、押収されていたことが分かった。国際的な密輸グループが関わったとみられ、兵庫県警は神戸税関からの情報をもとに麻薬取締法違反や関税法違反の疑いで捜査を始めている。
見つかったのは神戸・ポートアイランドで保安検査したコンテナで、南米から複数の港を経由しほかの資材なども一緒に積まれていた。
かつては複数の港から小口で密輸して摘発をすり抜ける確率を上げる「ショットガン方式」と呼ばれる手口が主流だったが、近年では海上で船から船へ荷物を積み替える「瀬取り」の方法で受け取り、国内に持ち込むケースが目立っている。
国内では、今年8月に愛知県豊橋市の三河港に停泊していた船で見つかったコカイン約177キロ(=末端価格35億円相当)を上回り、押収量としてはこれまでで最も多いという。(ラジオ関西ニュース)