新譜『STAND ALONE』をリリースしたBOYS END SWING GIRLに、音楽観と将来性を聞く(前編) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

新譜『STAND ALONE』をリリースしたBOYS END SWING GIRLに、音楽観と将来性を聞く(前編)

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 千葉県成田市発、4人組ロックバンド”BOYS END SWING GIRL”が、メジャーセカンドアルバム『STAND ALONE』を2019年12月11日にリリース。すべての年齢層へ向けて「いつまでも色褪せない音楽を」届け続ける彼らが、”ボイエン”の音楽観やこれからを語った。(聞き手:ラジオ関西・春名優輝アナウンサー)

BOYS END SWING GIRL
BOYS END SWING GIRL

地元・成田の思い出と、メンバーによる他己紹介

――今回はバンドの皆さんについて、そしてニューアルバムについてじっくりとお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

冨塚大地(以下、冨塚) あ、急にアナウンサーモードに入るんですね。

一同 (笑)。

冨塚 打ち合わせのときはもっとラフだったのに(笑)。

――気合い入れていきますよ(笑)。さて、千葉県は成田市から、ここ神戸までいらしてくれたということで。本当にありがとうございます。まず、地元の成田市はどんなところですか?

冨塚 やっぱり空港がありますから......。白澤、どんなところ?

白澤直人(以下、白澤) 空港がある......。

冨塚 言ったよね、いま。

一同 (笑)。

鍔本隼(以下、鍔本) うなぎ……(白澤にささやく)。

白澤 うなぎがあります。

冨塚 あとは?

鍔本 (……)。

白澤 (……)。

白澤 ねえのかよ!(笑)。

冨塚 ギターの(鍔本)隼がいま白澤(直人)のことを操ってたけれど、操る方も言葉が出てこなかったらもう終わりなのよ、このくだりは!

――空港があって、うなぎがあって……。

白澤 以上!

一同 (笑)。

絶妙な掛け合いを見せる白澤直人(左)と鍔本隼(右)(写真:ラジオ関西)
絶妙な掛け合いを見せる白澤直人(左)と鍔本隼(右)(写真:ラジオ関西)

――神戸にいらっしゃることは?

冨塚 ライブで何回か来ています。アマチュア時代に、僕らが千葉県を飛び出して、「遠くにいこう」といって初遠征の地に選んだのが神戸でした。もう6年前なんですけれども。その時はレンタカーの軽自動車で移動して神戸まで来て、泊まるところがないから車中泊をして。コンビニの駐車場に停めて寝るんですよ。軽自動車はめちゃくちゃ小さいし……狭いし……。

白澤:狭い狭い。

冨塚 定員いっぱいで、機材も乗っていて。しかもレンタカーのエアコンが壊れていて……。朝、誰か死んでいてもおかしくなかったですね。

――それはまた、壮絶な……。

冨塚 メジャー・デビューしてからはホテルに泊まらせてもらって朝にはシャワーを浴びられるし……いま振り返って思うとやっぱりあの当時は過酷でしたね。

――冨塚さんはラジオが大好きだと伺っております。

冨塚 ラジオ大好きですね。ずっと聴いていますよ。

――ラジオ番組を持つのが夢だとか。

白澤 この空気感で大丈夫ですかね?(笑)。

冨塚 下ネタとかすごい言いたいんですよね。

――じゃあ深夜ですね。

冨塚 普段は爽やか系で明るい歌のイメージなんですけれども、夜中のラジオはやっぱり下ネタを言えるところがいいかなと思っていて。

冨塚大地(写真:ラジオ関西)
冨塚大地(写真:ラジオ関西)

――すごくきれいな声や演奏ですが、それ以外の一面も見せたいということですよね。例えば、白澤さんのお声は低くて素敵です。

白澤 ありがとうございます(低い声で) 。番組持とうかな〜。

鍔本 無理だよ!

白澤 無理って言うなよ(笑)。

――番組名どうされますか?

鍔本 なんだろうな〜、「ガリガリ骸骨ラジオ」?それか、「激辛ガリガリ骸骨ラジオ」?

一同 (笑)。

――痩せてはいますけど、なぜ激辛?(笑)。

鍔本 激辛が好きで、(時折口にする意見も)結構辛口なんですよ。

冨塚 あと、白澤は絵が上手い。絵が上手くて僕は彼に興味を持ったんですよ。クラスの中に絵が上手い奴がいるらしいということで仲良くなりたいなと。恐竜の絵を描くのがすごい上手で。

――なるほど。

冨塚 そこから次第に関係がはじまって。サッカーチームに入っていたときに「あと一人メンバーが足りない!」というとき、「僕の言うことを聞くのは誰かな?」と考えたら白澤が目に入った。そのあと高校に入って「バンドをやりたい!」って思ったときも、一人だけメンバーが足りない。じゃあ「俺の言うこときくやつ誰だ?」と考えたときに頭に浮かんだのが白澤です(笑)。

白澤 はい、子分です。

――残りの大事な1ピースを埋める存在ということですね。

白澤 良いように言ってくれました!(笑) 。

冨塚 そう、それが白澤。でも、何につけても才能ありますよ、白澤は。すごいと思います。

互いの関係性を説明する冨塚(左)と白澤(右)(写真:ラジオ関西)
互いの関係性を説明する冨塚大地(左)と白澤(右)(写真:ラジオ関西)

――では……そうですね、白澤さんから見た鍔本さんはどのような人でしょうか?

白澤 基本は、静かな……

鍔本 (……天才……天才って言って……) (ささやくように)。

白澤 天才です。

鍔本 (あとイケメン……) 。

一同 (笑)。

飯村 強欲だな(笑)。

冨塚 (鍔本)隼が居なくなったら終わりですよ、このバンドは。ムードメーカーです。僕は高校時代から一緒ですが、高校時代、彼はクラスで一番明るいキャラだったんですよね。ずっとはしゃいでいました。

――クラスで一番ですか。

冨塚 だけど、高校の時に――彼には弟くんがいるんですけれど――弟くんが声変わりをして、自分の声と全く同じと言われるようになったんですよ。そしたら「俺ってこんな気持ち悪い声してるの?」と言ったっきり、高校では全くしゃべらなくなったんですよ。いきなり。今もそれが続いていて。

――どんな落ち込みかたですか?!(笑)。

鍔本 そういう気持ち無いですか?

冨塚 ふつうはあんまりないよ! 自分と同じ声をしている人に、あまり会わないからね。

鍔本 トラウマだよ。嫌だったな。

冨塚 それから本当に人が変わったようにしゃべらなくなっちゃって。それからささやき声しか出せないようになっちゃったんですよね(笑)。

――そこに行きつくんだ(笑)。

鍔本 そうです(ささやき声で) 。でも、ライブでのギターはガンガンやりますよ、僕は!

飯村昇平(以下、飯村) いや、わりと渋いギター弾いてるだろ!

冨塚 全然ライブでもしゃべってないです(笑) 。

飯村昇平(写真:ラジオ関西)
飯村昇平(写真:ラジオ関西)
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