OSK日本歌劇団『唯一無二の男役』桐生麻耶のトップスターラストステージ!!「レビュー春のおどり」制作発表 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

OSK日本歌劇団『唯一無二の男役』桐生麻耶のトップスターラストステージ!!「レビュー春のおどり」制作発表

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 OSK日本歌劇団は4月18日から26日まで大阪松竹座で上演する「レビュー春のおどり」の制作発表を、3月25日に行った。

OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」製作発表
OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」製作発表 より。写真左から第2部演出の荻田浩一、男役スターの楊琳、トップスターの桐生麻耶、娘役スターの舞美りら、第1部演出の尾上菊之丞(写真提供:松竹)

 今年4月に劇団創立98年を迎えるOSK日本歌劇団の今回の公演では「唯一無二の男役」として人気を博す桐生麻耶(きりゅう・あさや)がトップスターとして最後の「春のおどり」となる。

 桐生は1997年にOSKに入団、劇団解散の危機を乗り越え、175センチの長身と抜群のスタイルを生かし、圧倒的な存在感を舞台で発揮し続けた。2019年「レビュー春のおどり」でトップスターとしてお披露目、2020年7月の「OSK SUMMER SUPECIAL 2020」(京都・南座)をもって「特別専科」へと移籍する。

 公演の第1部では、尾上流四代目家元・尾上菊之丞の構成・演出・振付による「ツクヨミ~the moon~」3章構成で、“月”をテーマに日本の時代を巡る。また、第2部では、宝塚歌劇団で多くのミュージカルの脚本・演出を手掛けた萩田浩一の作・演出によるレビュー「Victoria!」を展開。そこでは、桐生が率いる「大人のデュエットダンス」「軽快なラインダンス」「迫力満点のボリウッド風の群舞」などが見どころの多彩な魅力あふれるステージになるという。

 今回の公演について、「枠に収まりきらない桐生さんの男役トップスターとしての魅力を存分に描いていきたい」と尾上が述べれば、「桐生さんの優しさ・面白さ・男役としての格好よさを観てもらいたい」と述べた萩田も「このようなご時世だからこそ、苦労をしてきた桐生を明るく演出した。(桐生は)こう見えてもピンクが好き。プロローグの明るくにぎやかな舞台に注目」と見どころを語った。

桐生麻耶
意気込みを語るOSK日本歌劇団トップスター・桐生麻耶(写真:ラジオ関西)

「お客様に“OSKっていいな”、“レビューってやっぱり楽しいな”と思っていただけるようにしっかりと後悔の無いようお稽古をしていきたい」というのは、トップスターとしてラストステージに立つ桐生。「特別専科という立場をいただけることはなかなかない。つらいこともあるだろうが、新しい世界を見てみたい。とにかく(結果は)後からついてくる」と前を向いたうえで「『いい仕事だ!!』と思いながらこれからの(OSK)100周年、その先も、劇団に尽くしたい。『舞台』という世界を選んだ宿命を、言葉だけでなく身をもってつなげたい」と決意表明した。

昨年
昨年度の舞台より(写真提供:松竹)

 和と洋の豪華2本立て、新たな時代へ向かう「春のおどり」に期待は膨らむ。「レビュー春のおどり」は大阪公演のあと、5月2日から5日まで新橋演舞場での東京公演も予定されている。


「レビュー春のおどり」
http://www.osk-revue.com/2020/03/12/harunoodori2020.html

【OSK日本歌劇団とは】
大阪松竹座の開場に合わせ、新たなジャンルの興行を模索していた松竹創業者・白井松次郎により1922年(大正12年)4月に「松竹楽劇部」として大阪に誕生。その後宝塚歌劇団・姉妹劇団の松竹歌劇団(SKD/1928~1996)と共に日本三大少女歌劇団として日本のレビュー文化を牽引。笠置シヅ子、京マチ子、秋月恵美子などのスターを輩出した。なかでもスピード感溢れるラインダンスは“ロケット”とも称され「ダンスのOSK」の象徴として今に受け継がれている。2022年に劇団創立100年を迎える。
http://www.osk-revue.com/

【心をひとつにする、テーマソング「桜咲く国」】
テーマソングである「桜咲く国」は昭和5年の大阪松竹座の「春のおどり さくら」で初披露された。その後OSKだけでなく姉妹歌劇団SKDでも歌われ、長年に渡り愛され続けている。フィナーレでは「桜パラソル」と呼ばれる傘を使ったフォーメーションで舞台と客席がひとつになる。胸躍り、心ときめくOSK。満開の桜のレビュー、劇場に咲き誇る。

LINEで送る

関連記事