「コロナ・ショック」…緊急事態宣言発令後、初の週末  飲食業を営む男性の嘆きは?

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は4月8日午前0時、東京・大阪・兵庫など7都府県に「緊急事態宣言」を発令した。

 感染拡大が深刻な東京都は10日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う休業要請に関して、居酒屋など飲食店については営業時間を午前5時から午後8時まで、酒の提供時間を午後7時までに限定するよう求める方針を決めた。その他6府県については具体的な指針は出ていないが、東京の方針はある程度のスタンダードになる可能性がある。

 発令後、初の週末……、神戸・大阪の夜の街はすっかり寂しくなった。

南京町
神戸・南京町広場 ランタンの灯がむなしく
姫路駅前
姫路駅前 夜はすっかり早くなった

■飲食店への休業要請・補償はどうなる?

 これまでも各自治体や市区町村から「不要不急の外出は控えるように」というお願いレベル自粛要請は出されていたが、接待を伴うバーやナイトクラブ以外の飲食店営業については特に明確な指示はなく、店を開くか自粛するかは各店舗の判断に委ねられていた。

泉の広場
泉の広場(大阪市北区)緊急事態宣言が発令され閑散と
泉の広場
泉の広場は2019年に名物の噴水が撤去され、リニューアルされたばかり

 営業すべきか休業するのか……。感染拡大を防ぐためには、あるいは自身の生活のためには……。飲食店を営む人々はここ数日、さまざまな思いがよぎった。

 姫路市で2つの飲食店を構えて10年。自らも厨房に立ちマネジメントする40代の男性がラジオ関西の取材に答えた。男性は今、営業を自粛している。

姫路駅テナント
男性はあえて「営業自粛」を選んだ(姫路市内の店舗前で)

■「コロナ・ショック」……リーマンショックの比じゃない

緊急経済対策。いわゆる現金給付の金額もあれこれ言われてますが、具体的には商売が維持できる費用の補てんができるか、なんです。リーマンショックは何とか乗り越えられたんですが、今回の「コロナ・ショック」自分の努力だけではどうにもならないレベルまできていると思います。

ただただお金が欲しいということじゃなく、前向きに商売を続けていくために今だけでもどうにかしたい。

僕たち飲食店はお客さんに喜んでもらうためにやってます。

大袈裟かもしれませんが、飲食店の立ち位置は、それを利用した人たちの生きていく上での心の充実に貢献する意味もあると思っています。社会の繁栄のために、永遠に必要な業種だと思うのです。

事業規模によりますが、営業を自粛すると、家賃や従業員の給与保証、店を閉めててもかかる電気代、自分の生活費、その他雑費は金庫から出ていきます。収束して「元の状態といえるレベル」になるまでの期間、どうつなぐか切実なんです。

お初天神
お初天神通り(大阪市北区)「ビール1杯10円セール」呼び込みも空しく…

■微々たる売上を積み上げても収束を長引かせてしまえば…

開けてる店に聞くと「1円でも稼がないと」という危機感や強迫観念がある店主と、全く危機感がない店主、半々の割合です。

僕が自粛を選んだのは、店を開けて儲けの出ない営業を続ける。そのことで感染が増えて収束を遅らせるのはナンセンスかと。

微々たる売上を積み上げても収束を長引かせれば結局終わりがくると思います。

でも自分の判断が正しいかどうか、いまはわかりません。

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「見えない脅威」新型コロナウイルス。判断の分かれ道、正解はどちらにあるのだろうか。

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