学年が上がると、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」(廣嶋玲子 作 / jyajya 絵 / 偕成社)。アニメ映画化され、今月24日から劇場公開の予定だったが延期に。これまで13巻発行。1巻はWEBで期間限定無料公開中だ。
「探偵チームKZ(カッズ)事件ノート」(住滝良 文 / 藤本ひとみ 原作 / 駒形 絵 / 講談社 青い鳥文庫)は、シリーズ200万部を突破した学園ものミステリー。
こどもに読みなさい、というのではなく、周りにいる大人が本を読む姿を子どもの目に触れさせることが大切という。
一方、兵庫県の調査で、1日当たり30分以上、メールやインターネットをする子どもの割合は、小学6年生59.2パーセント、中学3年生72.3パーセント、高校1年生88.1パーセントという結果が出た。ゲーム、と思ってしまいがちだが、最近はタブレット、電子書籍による読書も増えているという。
2018(平成30)年度の文部科学省が(委託して)、小学5年生から高校3年生とその保護者を対象に行った調査で、(調査を行った時期の過去1か月間で)紙の本を読んだ割合は、小学生69.8パーセント、中学生62.1パーセント。電子書籍を読んだのは、小学生16.1パーセント、中学生18.7パーセントだった。さらにインターネットを利用した子どもに限ると、その数字は3~4ポイント上がる。
どこで電子書籍を入手するのかについては、無料のサイトやアプリという答えが多かった(小学生10.6パーセント、中学生14.3パーセント)。オンライン書店でダウンロードしたという人のほぼ2倍にあたる。
出版社によっては、(「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」のように)期間限定でWEBから無料でダウンロードできたり、一部を読むことができるものもある。
読書のスタイルも変わりつつあるようだ。
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そして、休校が続くと、親の世代としては、勉強も気になる。やはり、今年は例年と少し違うようで、書店の学習参考書担当者によると、早めに春休みに入ったことで、復習ものを購入する人が多かった。また、新学期が始まらないことで、新学年の予習ものを買い求める人が、今年は例年より多いという。教科書準拠ものやドリルの売れ行きが順調なようだ。