新型コロナでステイホームの子どもたちへ 怪獣映画「ニゲロン」無料配信 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

新型コロナでステイホームの子どもたちへ 怪獣映画「ニゲロン」無料配信

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 神戸市内の幼稚園や小中学校、高校の休校措置が5月31日まで延長されたことを受け、神戸のローカル怪獣映画「大災獣ニゲロン」が動画投稿サイトのユーチューブで無料配信されている。

ニゲロン
劇場公開当時のポスター(写真:「大災獣ニゲロン」製作委員会)

 同作品は2017年に製作され、神戸市内の劇場で一般公開された。物語の舞台は架空の街「神戸(かんべ)市」。300年に一度現れて災害をもたらすと言われる伝説の怪獣・ニゲロンと、代々にわたってニゲロンから街を守る使命を背負った二毛留(にげる)家との戦いの物語。たまたま自分のときにお鉢が回ってきてしまった一家のお父さんが、怪獣と戦う恐怖に打ち勝ち、家族と街を救う。撮影はすべて神戸市内で行われた。主要なキャストは神戸の劇団赤鬼、ニゲロンの出現に逃げまどう群衆は神戸フィルムオフィスが募集したエキストラと、まさにオール神戸作品だ。

ニゲロン
実際に撮影に使われたニゲロンの着ぐるみは映画館にも展示された(写真:「大災獣ニゲロン」製作委員会)

 映画製作のきっかけは神戸市の防災啓発動画のコンペ。神戸は阪神・淡路大震災を経験したにもかかわらず、台風や大雨などで避難勧告が発令されたときの避難率が低いという。そこで神戸の映画好きが集まって「いざというときには逃げろ!」というメッセージを込めてコンペに参加した。選にはもれたが熱意は冷めやらず、寄付を集めて映画を完成させた。制作費は破格の150万円だ。製作委員会のメンバーは「怪獣映画だったら子どもたちにも防災に興味を持ってもらえる。学校も休校で、ステイホームで過ごすファミリーにぜひ観て欲しい」と話す。

ニゲロン
ニゲロンはキャラクター化されて神戸市内の自動販売機などにも登場。(写真:「大災獣ニゲロン」製作委員会)

 実は「大災獣ニゲロン」は神戸市立須磨海浜水族園を舞台にした映画「スマスイ」(2019年劇場公開)を作ったチームの記念すべき1作目だ。地域から発信する映画作りにこだわるチームが次に手がける作品のテーマは何か、今後も目が離せない。


映画『大災獣ニゲロン』期間限定無料配信
【配信期間】
2020年5月31日(日)まで
©️映画『大災獣ニゲロン』製作委員会 / 078FILM

https://youtu.be/as7ajOSFRjY

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