再建工事完了した宍粟の山陽盃酒造 地酒『三笑』を市内限定販売 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

再建工事完了した宍粟の山陽盃酒造 地酒『三笑』を市内限定販売

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「播州一献」を代表銘柄とする山陽盃酒造に期待が集まっている。

 山陽盃は江戸末期の天保8年に宍粟市で創業した老舗の酒造メーカーだが、2018年11月の火災で築180年の蔵が全焼するなど、1500平方メートルほどが焼失し、製造が一時中断。幸い負傷者はなく酒造タンクがある仕込み蔵の被害が軽かったため、ほどなく再開。そしてこのたび、焼け残った柱・梁・外壁などを再利用し、見慣れた以前の姿へと再建が完了した。また、新設した直売所がこの4月にオープンし、「日本酒のまち宍粟市」をアピールする拠点にしたいと壺阪雄一専務は意欲を示している。

 その山陽盃酒造が宍粟市山崎町の地酒「三笑」を市内限定で販売している。この「三笑」は、もとは酒蔵・本家門前屋の銘柄だったが、醸造から撤退したため40年間製造されていなかった幻の品。それを、宍粟で現存する山陽盃酒造と老松酒造で復活させたのだ。宍粟市の日本酒の魅力を発信するためによみがえらせ、今季で3シーズン目となる。

宍粟市山崎町の地酒「三笑」
宍粟市山崎町の地酒「三笑」

 山陽盃と老松、同じ銘柄ではあるものの、当然味は異なる。かつての「三笑」のブランドを汚さない味に仕上げるために試行錯誤した。自社ブランド「播州一献」との違いを明確に出すため、これまでやったことのない生酛(きもと)造りにあえて挑戦し、伝統的な味わいの中に現代風のニュアンスをプラスさせることに成功したと壺阪さんは語る。

 山陽盃の三笑は、直売所、宍粟市内の酒販店、道の駅など市内限定で販売。価格は、1.8リットルで2500円、720ミリリットルで1300円(いずれも税別)。

 なかなか外出できない状況だが、収束した際はリニューアルした直売所に足を運び、江戸時代から続く歴史的な景観も楽しんでもらいたい。

山陽盃酒造
山陽盃酒造

地酒「三笑」(山陽盃酒造)
価格 1.8リットル 2500円 / 720ミリリットル 1300円(いずれも税別)
直売所営業時間 11:00~16:30
問い合わせ 0790-62-1010

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田辺眞人のまっこと!ラジオ | ラジオ関西 | 2020/05/01/金 15:00-16:00

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