作業や創芸を通じて就労支援、明石・ななかまど「働くことで生きがいや生活の豊かさをともに追い求める」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

作業や創芸を通じて就労支援、明石・ななかまど「働くことで生きがいや生活の豊かさをともに追い求める」

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 ラジオ関⻄の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関⻄『三上公也の朝は恋人』内、午前9時38分ごろ〜)。5月12日の放送回では、就労支援施設の一般社団法人ななかまど(本社:兵庫県明石市)を訪問し、ワークスペースななかまど所長の柿本助宝さんに、ななかまどの特色や取り組みなどを聞いた。

ワークスペースななかまど所長の柿本助宝さん(右)と、ラジオ関西の三上公也アナウンサー
ワークスペースななかまど所長の柿本助宝さん(右)と、ラジオ関西の三上公也アナウンサー ※写真撮影時にマスクを外していただきました

 一般社団法人ななかまどは、就労継続支援B型事業所。難病を持つ人や視覚障がい者など、家にいて働くことが困難な障がいのある方々が40人ほど通い、いろいろな作業や創芸を学びながら、就労に向けての訓練を行っている。

「創芸屋(ハンドメイドの作業)を通じて(ななかまどは)どんな方でも引き受ける」という柿本さん。NPO法人の150人規模の施設で理事もしているが、「(就労継続支援)B型を卒業したら、次は就労移行へ。(就労継続支援)A型も、就職もあるよというなかで(様々な道を持ちながら)活動をしている。たくさんの仲間とともに常に働くことを軸に、彼らの生きがいや、生活の豊かさを一緒に追い求めている」と、受け入れの幅を広げている理由を語る。

ななかまど
ワークスペースななかまど所長の柿本助宝さん ※写真撮影時にマスクを外していただきました

 ななかまどには施設外就労先があり、企業から提供された場所で仕事をすることもあるが、「施設外就労では、施設の外に出るからこそ、礼儀やしっかりとした身なりを身に着けることができる」という。そういった学びも得たなか、「施設外就労先に来る見学者の人たちから、『どの方が職員ですか? どの方が利用者さんですか?』と言われたときは、めちゃくちゃうれしかった」と、この取り組みのやりがいを述べていた。

ななかまど
ななかまどの皆さん ※写真撮影時にマスクを外していただきました

 昨年12月に明石市内で行われた展示会で、障がいを持った方々が作った絵や作品を目の当たりにして「作品からあふれる多様な個性や、それを作り出す作者の思いに、障がいの有無は関係ない」と確信したという、柿本さん。ななかまどの場を通じて「将来的に創作の作品づくりを全国へ発信できれば」と願う。「全国の施設を見渡すと、クッキーやケーキなど食べ物を作っていたりするところもあれば、なかなかそういう作業ができない人もいる。そういった方々に合った作業がないかと考えたとき、我々が手芸関係の製品のあまりをキットにして全国の施設に送りたい。全国の事業所でできることはたくさんあるが、ここは手芸が中心なので手芸のキットを送って、仕事がないときにもそういう創作をしてもらえたらと思っている」と、今後への思いを語っていた。


ワークスペース ななかまど
nanakamado82.minim.ne.jp/


『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年5月12日放送回 音声

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